ブラジルのチッチ監督、アルゼンチン一蹴に「想像以上の出来。チームは日々成長している」と手応え

2016年11月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミネイロンの悲劇については「知らない」と意に介さず。

予想以上の大勝を喜んだブラジル代表の指揮官チッチ。 (C) Getty Images

 現地時間11月10日、ロシア・ワールドカップ南米予選11節でブラジルは、アルゼンチンから3-0の大勝を収めた。
 
 序盤こそ受け身に回ったブラジルだったが、24分にコウチーニョがミドルシュートを突き刺して先制に成功すると、攻めあぐねるアルゼンチンを尻目に華麗な攻撃を展開。前半終了間際に45分にネイマールが追加点をゲットすると、59分にパウリーニョがネットを揺らして、宿敵アルゼンチンを一蹴した。
 
 試合後、「こんな結果になることは予想できなかった」と大勝劇を喜んだのは、今夏のコパ・アメリカ・センテナリオ終了後に解任されたドゥンガの後任となったチッチ監督だ。
 
 パウリーニョの3点目が決まった際にはベンチを飛び出して、コーナーフラッグ付近で選手たちとともに喜びを分かち合った指揮官は「アルゼンチンは悪くなかったし、我々は問題も抱えていた。だけど、相手が優れていた時に何をすべきかは分かっていたし、チームは日々成長しているよ」と語り、チームを称えた。
 
 また、この試合の会場が2年前のワールドカップ準決勝でドイツに1-7の惨敗を喫したミネイロンだったことについては、「私は知らない。その点に関しての評価は皆さんに任せます。ただ、あの時に我々はメディアやファンの信頼を失った。誰もその責任から逃れることはできないと思っている。でも、すでに新しいステージに立っている。まだ始まったばかりだがね」と語り、この試合に際してあの悲劇的な大敗は影響しなかったことを明かした。
 
 とはいえ、この勝利で就任後は5戦5勝とブラジルらしい強さを取り戻していることについてチッチは、「私は幸せで、選手たちのパフォーマンスに満足している。この結果は私が想像したものを越えているよ」とコメントした。
 
 宿敵アルゼンチンを因縁の地で破り、ワールドカップ南米予選で首位の座を守ったブラジル。次節は11月15日、アウェーで8位ペルーと対戦する。怒涛の勢いは続くか?
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事