レスター、アイデア乏しくWBAに敗戦。岡崎は前半でベンチ退き不完全燃焼で代表戦へ

2016年11月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

レスターを上回ったWBAのプレッシングサッカー。

前半はチームが苦戦を強いられるなかで、動きながらボールに絡んで流れを変えようと奔走した岡崎だったが、途中交代と不満の残る試合となった。

 現地時間11月6日、岡崎の所属するレスターは、ホームにウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)を迎え、プレミアリーグ11節を戦った。
 
 前節、トッテナムと引き分けて今シーズンのリーグ戦でアウェー初勝点を手にしたレスターは、公式戦11戦ゴールがないヴァーディーがベンチスタートとなり、2トップは岡崎とスリマニが形成。そして右手の骨折が判明した守護神シュマイケルの代わりにツィーラーがゴールマウスに立った。
 
 試合は、開始2分、WBAのフィリップスが自陣でもたつくレスターのミスを突き、強烈なシュートを放つ。これはGKのツィーラーに弾かれるも、WBAはフィジカルを利したプレッシングで序盤の主導権を握る。
 
 セカンドボールをことごとく奪われたレスターは、試合のペースを掴めないまま押し込まれる展開が続き、18分にはブラントに最終ラインの背後を突かれて窮地を迎えるも、再びツィーラーが冷静に対応して難を逃れた。
 
 我慢の時間帯が続いたレスターは、岡崎とマハレズがボールに絡んでテンポを生み出そうと図ると、28分には右サイドのマハレズのクロスにスリマニが飛び込んだが、わずかに合わず、チャンスを逸した。
 
 その後も、WBAのプレッシングに苦しんだレスターは、結局シュート0本で折り返すこととなった。
 
 前半にシュートシーンを生み出せなかったレスターは、後半開始と同時に岡崎に代えて、ヴァーディーをピッチに送り出す。
 
 献身的に働いていた岡崎に見切りをつけて、前線にテコ入れをしたレスターだったが、WBAが先手を取られる。
 
 52分、ハーフウェーラインでロンドンがボールを奪取してフレッチャーへ。スコットランド代表MFはボールを右サイドに展開。受けたフィリップスのライナー性のクロスにモリソンがヘディングで流し込んだ。
 
 均衡を破られたレスターではあったが、すぐさま試合を振り出しに戻す。
 
 55分、敵陣バイタルエリアでボールを持ったスリマニが右サイドに展開すると、受けたマハレズがクロスをボックス内に放り込むと、その好ボールにスリマニが合わせてネットを揺らした。
 
 この試合、最初のシュートでゴールを奪ったレスターは、相手のお株を奪うような素早いプレッシングでボールを支配してWBAを自陣に押し込むも、ゴール前の守りを固めるWBAを崩しきれずにいると、不用意なミスから勝ち越し点を許してしまう。
 
 72分、ハーフウェーライン付近でドリンクウォーターがバックパス。しかし、ボールに誰も反応ができず、フィリップスにさらわれて独走を許し、最後はチップシュートで冷静にゴールへと流し込まれた。
 
 再び追いかける展開となったレスターは、1トップのロンドンを残して10人が自陣に下がったWBAの堅牢に対して、マハレズの個人技に頼りきりの攻撃では崩しきることができなかった。
 
 途中出場のヴァーディーもスペースの無い状況で、自慢のスピードが活きるシーンはなく、存在感は希薄のまま。結局、最後までエースに当たりが出ることはなく、試合は1-2でレスターは敗れた。
 
 この試合、先発出場でポストプレーなど工夫を見せていた岡崎。チームにシュートはなかったことを考えれば、ラニエリ監督の決断も十分に理解できるが、ハーフタイムにベンチに退くこととなり、代表戦には不完全燃焼で臨むことになりそうだ。
 
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