オーバメヤンの4発などでドルトムント大勝! 香川はベンチ外、酒井はボランチで奮闘も…

2016年11月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

ハンブルクが攻めるとその直後にはドルトムントのゴールが…。

CLでチームからペナルティーを受けたオーバメヤンだが、復帰戦で抜け目ないプレーから4得点! 今シーズンの通算得点は11となり、ケルンのモデストと並んでランキングトップとなった。 (C) Getty Images

 11月5日(現地時間)、ブンデスリーガ第10節が行なわれ、ドルトムントはハンブルクを5-2で下した。
 
 敵地に乗り込んだドルトムントは、7節から3試合連続で引き分けと足踏み状態が続いているが、対するハンブルクはいまだリーガで勝利がなく(2分け7敗)、7試合連続ノーゴールという惨憺たる状況である。
 
 そんな両者の差を反映するように、4分、ドルトムントがいきなり先制ゴールを決める。左サイドのプリシッチが抜け出してクロスを入れ、エムレ・モルがダイレクトシュートを放つと、威力はなかったもののGKアドラーが弾き、これをオーバメヤンが詰めた。
 
 23分には、右サイドでD・サントスがGKへバックパスするところをエムレ・モルが奪って持ち込み、GKを引きつけておいて横に流す。これを受けたオーバメヤンは無人のゴールに難なく流し込んで2点目を決めた。
 
 さらにその4分後、相手GKのロングキックを、CBバルトラがヘッドで前線に送ると、オーバメヤンが抜け出し、ドリブルからシュート。ボールはGKアドラーの手に当たりながらもゴールネットを揺らした。
 
 チャンピオンズ・リーグのスポルティング戦でメンバーを外されたことで注目を浴びたストライカーが、28分間でハットトリック。改めてその力を見せ付けたが、それは同時にハンブルクの守備の脆弱さが露呈した結果でもあった。
 
 DFクレーベルはオーバメヤンを全く抑えられずに翻弄され続け、31分で交代。彼だけでなく、ハンブルクは多くの選手がプレーの精度が低く、またチームとしても攻撃では連動性を欠き、守備では組織的な絞り込みができず、ドルトムントに自由にプレーさせた。
 
 そんななか、ボランチとしてスタメン出場した酒井は、自身は特にミスもなく、相手の攻撃にも対応していたが、いかんせんチームとしての動きが機能しないため、攻守において効果的な働きを見せることができなかった。
 
 後半、気を取り直して開始直後から積極的に攻撃を仕掛けたハンブルクだが、48分にドルトムントの反撃を食らい、あっさり3点目を許す。決めたのはオーバメヤン。相手DFがボールの処理に手間取るところを奪い取ったプリシッチのパスを受け、ゴール左隅に突き刺したのだ。
 
 前半同様に出端を挫かれたハンブルクだが、ここでは気持ちを切らすことなく、攻勢を強めていく。55分、アドラーのロングキックからヘッドによるダイレクトパスを2本繋ぎ、抜け出したミュラーがGKビュルキとの1対1を制して1点を返した。
 
 8試合ぶりのゴールに勢い付いたハンブルクは、58分に交代出場のヴァルトシュミットがきわどいシュートを放ち、60分にはディークマイアーの右からのクロスをミュラーが合わせてゴールネットを揺らしたが、直前にCBギンターを引っ張ったとしてゴールは認めらなかった。
 
 それでも、立て続けにチャンスを作り、フィニッシュまで持ち込むハンブルク。65分には酒井も中央に切れ込みながら左足でミドルシュートを放った(ビュルキの正面)。
 
 しかし、攻めに力を注ぐと、途端に守備に穴ができるのが現在のハンブルク。76分、ピシュチェク→オーバメヤン→デンベレと繋がれ、フリーのデンベレは余裕を持って左足でゴールに流し込んだ。
 
 ハンブルクは81分、ミュラーがペナルティーエリア手前から強烈なミドルを叩き込んで2点目。今シーズン、ここまでわずか2ゴールのチームが1試合で2点を奪ったことで、スタジアムは沸いたが、結局、2-5の大敗という結果が、最下位チームには残された。
 
 一方、ドルトムントは久々の大勝利。後半は守勢に立つ時間が長くなったものの、早い時間帯での大量得点もあり、全体的には余裕を持って試合を進めることができた。
 
 なお、酒井とともにW杯予選を戦う日本代表メンバーに選出された香川はこの試合、CLのスポルティング戦に続くベンチ外に終わっている。
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