先月の31日、SNSでリヨンのMFマテュー・ヴァルビュエナが亡くなったという投稿が瞬く間に拡散され、ファンが騒然となる事態が起こった。
 
　これに対し、彼の所属するリヨンは「これは全くのデマであり、ヴァルブエナはいたって元気だ。このような非人道的で恥ずべき行為に、クラブは戸惑っている」との声明を発表している。
 
　ヴァルビュエナはリーグアン第10節のギャンガン戦（22日）で肩を痛めて手術を行ない、回復までに３週間を要すると診断されていた。31日にはクラブの公式ツイッターで、トレーニングを再開したことを報告し、元気な姿の画像をアップしている。
 
　ヴァルビュエナといえば昨シーズン、「セックステープ事件」で恐喝の被害者となったが、これに関与したとしてカリム・ベンゼマらが逮捕されるなど一大スキャンダルに発展し、結果、ベンゼマはもちろん、ヴァルビュエナもEURO2016のフランス代表から外される羽目となった。
 
　この事件以降、彼自身もバッシングを受けたこともあって調子を崩し、今シーズンここまで、公式戦でのスタメン出場はわずか２試合（交代出場を含めると７試合＋チャンピオンズ・リーグ１試合）。この苦しい時期に死亡説まで流されるとは、とんだ災難である。
 
　ただ、この被害を受けたのはヴァルビュエナだけではない。彼とは違ってEURO2016のメンバーに選出され、一躍フランス代表の救世主として脚光を浴びたディミトリ・パイエ（ウェストハム）も、やはり先月31日に死亡のニュースをSNSで流された。
 
　これを信じた多くのファンがお悔やみのメッセージを送るなどの騒ぎとなったが、こちらもやはりデマだったことが間もなく判明している。
 
　これに対し、一部の人はすぐに真実ではないと見抜き、「面白いジョーク」、あるいは「これもパイエが世界的な有名人になった証拠」と捉えたりしたが、やはり大部分は、人の生死に関するデマということで、怒りや不快感を示す声や反応で占められた。
 
　ちなみにパイエは今シーズンここまで、プレミアリーグ第４節から７試合連続出場（６試合はフル出場）を果たしている。

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