マドリー7発大勝! 格下撃破の国王杯でジダンが重要視したのは!?

2016年10月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「完璧なパフォーマンスで、違いを見せ付けた」(ジダン監督)

アセンシオ(写真)とモラタは2得点。2人は現在、公式戦の通算得点で「BBC」の3人を上回っている。写真はリーガ8節・ベティス戦のもの。 (C) Getty Images

 10月26日(現地時間)、コパ・デル・レイ(国王杯)4回戦、レアル・マドリーは敵地でクルトゥラル・レオネッサを7-1の大差で下した。
 
 3部リーグのチーム相手ということで、マドリーはベイル、ベンゼマ、C・ロナウドの前線トリオ「BBC」をはじめ、多くの主力メンバーを温存。しかし、そんななかでペペ、クロースはフル出場を果たしている。
 
 試合は当然ながら、マドリーが主導権を握り、序盤の相手のオウンゴールを皮切りにアセンシオ、モラタがゴールを決めて前半で3点のリードを奪い、後半もアセンシオ、モラタ、ナチョが加点。終盤に1点を失うも、終了間際にマリアーノがダメ押しゴールを決めた。
 
 ナチョの68分のゴールは、ハメスの右からのクロスに対し、宙を舞いながらのジャンピングボレーで合わせた美技。自身も数々のスーパーゴールを決めてきたジダン監督をして「素晴らしい。歴史に残るゴールだ」と言わしめるほどだった。
 
 さて、試合は当然とも言える結果に終わったが、ジダン監督は1軍半のメンバーを送り込んだとはいえ、"真剣"に試合に臨んだことを強調した。
 
「選手のパフォーマンスには満足している。最初から高いインテンシティーを示してプレーしていた。我々は相手を尊敬しているし、真剣に戦い抜いた。この試合は、我々にとって重要なものだった」
 
 1点を失ったものの「完璧なパフォーマンスで、違いを見せ付けた」とチームを称賛するジダン監督は、出場機会の限られるなかでも結果を出した選手の姿勢を高く評価している。
 
「試合に多く出られる選手も、出られない選手もいるが、どの選手も試合で力を発揮するための準備ができていることが素晴らしい。今日は特に、その面が出ていた」
 
 また、休むことなく中盤で奮闘し続けたクロースについては、「欠くことのできない選手だ。途中で交代するかどうかを聞いたら、彼は最後まで戦うことを望んだ。プレーはいつも通りだった」と語り、信頼の厚さを窺わせている。
 
 これでマドリーは公式戦4連勝。4試合連続引き分けに終わった際には危機説も囁かれたジダンは、現状に少し安堵しながらも、苦労も口にしていた。
 
「常にベストを引き出すのは簡単なことではないが、それが私の仕事でもある。我々はどの瞬間でも、やるべき仕事を果たしていると思う。しかし、まだ我々は何も成し遂げていない。タイトルへの道のりは長い」

 マドリーは30日(日)にリーガでアラベスと、11月2日(水)にチャンピオンズ・リーグでレギア・ワルシャワと対戦(いずれもアウェーマッチ)する予定だ。

【写真】バロンドール2016の候補者30名が決定!
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事