【U-19代表|準決勝・ベトナム戦プレビュー】5大会ぶりの決勝進出へターンオーバー制を活用!? 小川、堂安らはベンチスタートか

2016年10月27日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

内山監督もメンバー変更を示唆。「だいぶゲームに出ていてコンディションに問題がある」

準決勝・ベトナム戦の予想布陣

 準々決勝でタジキスタンを4-0で下し5大会ぶりのU-20ワールドカップ出場権を獲得した日本は、27日(現地時間)にベトナムとの準決勝に臨む。

【PHOTO】 U-19日本代表名鑑
 
 前日練習には全選手が顔を揃えたが、タジキスタン戦で脚を負傷したDF舩木翔のみ別メニューで調整。その他のメンバーは約1時間半に渡る通常メニューをこなし、ファイナル進出を懸けた一戦に備えた。
 
 注目は先発のメンバー構成だ。ここまでの4試合では小川航基や坂井大将、堂安律、中山雄太など主力選手を先発で起用してきたが、彼らをベンチに回す可能性が高い。実際、内山篤監督も「ベトナム戦を勝利するというのが大前提の中で、だいぶゲームに出ていてコンディションに問題がある」と、メンバー変更を示唆するコメントを残している。
 
 戦術練習でも、今大会でいまだ出番のない板倉滉、町田浩樹をはじめ、サブ組中心の顔ぶれで調整に励んだ。その事実からも、ターンオーバーを活用すると見ていいだろう。見方によってはギャンブルにも思えるが、指揮官は「(今大会の)23人は戦える選手を選んでいます」と信頼感を強調。メンバーが変わっても、チームが目指してきた攻守にアグレッシブに振る舞う戦いができるかは見物だ。
 
「個々のテクニックがあり、狭い局面で人数をかけてからサイドを変えてくる」(内山監督)ベトナムとは、前回大会のグループリーグでも対戦。結果的に3-1で勝利したものの、試合終盤に追いつかれ、後半アディショナルタイムに勝ち越すという流れになっただけに、決して油断はできない。
 
 とはいえ、実力では日本に分があるのは間違いない。「判断の共有とプレー精度」(内山監督)を突き詰めながら戦えれば、準優勝した2006年大会以来10年ぶりの決勝進出を果たせるに違いない。
 
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
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