初先発の本田が失点に絡むミス…ミランが退場者を出してジェノアに大敗

2016年10月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

ミランは試合途中から4-4-2に変えたが…。

今シーズン初先発のチャンスを掴んだ本田だが、ほとんど存在感を示せず、62分に交代を告げられた。写真:Alberto LINGRIA

 現地時間10月26日、ジェノバのマラッシでセリエA10節のジェノア対ミラン戦が開催された。
 
 10月に入って3連勝と勢いに乗り2位タイと好調なミランは、前節のユベントス戦から中2日だったこともありモンテッラ監督はターンオーバーを採用。前節からアバーテとスソが外れ、右SBにポーリ、右ウイングに本田圭佑を起用した。本田はこれが今シーズン初先発となる。
 
 一方、11位タイのジェノアはお馴染みの3-4-3を採用。ディエゴ・シメオネの息子ジオバニ・シメオネが5試合連続でCFに入った。
 
 序盤からミランが攻め込むも、先制したのはジェノア。11分、リンコンが右サイド中央寄りで切り返しから上げたクロスを、ほぼフリーで待っていたニンコビッチが頭で合わせてゴールネットを揺らした。ミランはオフサイドを取るべくディフェンスラインを上げていたが、外側で本田が残ってしまいオフサイドが取れなかった。
 
 その後もミランがボールを支配したが、マンマーク気味に守る相手の堅守を崩せず、さらに守備ではシステム的なミスマッチもあってWBをフリーにする場面が多発。痺れを切らしたモンテッラ監督は、30分過ぎに4-3-3から4-4-2にシステムを変更した。
 
 2トップはバッカとニアング、中盤は右から本田、ロカテッリ、クツカ、ボナベントゥーラという並びにしたミランだが、それでも決定機はニアング→本田→バッカと繋いでバッカがボレーを狙った42分の1回のみ。結局、ジェノアの1点リードでハーフタイムを迎えた。
 
 後半も猛攻を仕掛けるミランは、50分にCKのサインプレーからチャンスを得たが惜しくも失敗。すると56分、リゴーニの足を刈るような危険なタックルを仕掛けたCBパレッタが、一発レッドカードを食らう。
 
 この緊急事態にモンテッラ監督は、即座にCFバッカを下げてCBゴメスを入れる応急処置を施す。さらに62分に本田をL・アドリアーノ、70分にニアングをスソに代えた。
 
 ミランは73分にそのスソが右サイドから3人を抜き去ってクロスを上げたが、惜しく決定機には繋がらなかった。さらにその2分後にはボネベントゥーラのスルーパスからポーリが裏に抜け出すも、敵に身体を寄せられてシュートは失敗した。
 
 スソの打開力を軸に攻め立てるミランだが、逆に80分にジェノアが2点目を奪う。右サイドから途中出場ラゾビッチが上げたクロスが、滑り込んだクツカの足に当たってボールがゴールネットに吸い込まれたのだ。
 
 さらに86分、縦パスに反応した途中出場パボレッティが、追い掛けてきたロマニョーリと巧みに入れ替わって、冷静に右足でフィニッシュ。ジェノアが決定的な3点目を奪った。
 
 結局、このままジェノアが3-0の快勝。勝てば暫定首位に立てたミランは、パレッタ退場もあってターンオーバーが失敗し格好だ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事