【大宮】江坂任インタビュー|貪欲にゴールを目指し、“反骨心”でふた桁得点へ

2016年10月19日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

「1試合に1得点取ればいい。十分に可能な数字だと思う」

川崎戦では、取り消された決勝弾を奪い直す驚愕のパフォーマンス。今の江坂には「乗りに乗っている」という言葉が似あう。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

 J1第2ステージ・14節を終えて、年間勝点50に到達し6位につける大宮。リーグ戦で直近8試合は負けなし(5勝3分)と好調を維持し、クラブの最多勝点45とシーズン前に目標に掲げていた「48」も突破した。
 
 そんなチームにあって、抜群の存在感を放っているのが今季から加入した江坂任だ。FW、そしてサイドハーフとして攻守に万能性を発揮するだけでなく、ここまで背番号と同じ「7」得点と躍動している。
 
 端正なルックスで人気を集める大宮のキーマンをクラブハウスで突撃取材。残り試合に向けた意気込みや、ふた桁得点への想いが詰まったインタビューをお届けする。
 
――◆――◆――
 
――後半戦は好調を維持しています。前半戦との違いは?
 
 今季は負傷スタートでしたし、最初はカップ戦が主な活躍の場。そこで結果を出せましたが、リーグ戦では途中出場も多く、主力組と戦術を擦り合わせるまでに時間が掛かってしまいました。
 
 でも、今はチームのやり方と選手の特長を把握できています。それに、周囲に自分がどういう選手なのかをしっかり理解してもらえていますし、自分の良さを生かすようなプレーをできているのが好調の理由だと思います。
 
――前線の複数ポジションでプレーしていますが、固定されない戸惑いは?
 
 群馬に在籍していた昨季もFWでもサイドハーフでもプレーしていました。流通経済大時代も同じような状況でした。サッカー人生のなかでいろいろなポジションを経験させてもらってきました。
 
 そのおかげで、「どこで起用されても大丈夫」という気持ちはあります。それに周りに上手い選手が揃っていて、サポートしてもらえますから。ポジションを固定されなくても、特に戸惑いは感じていません。
 
――FWとサイドハーフ、それぞれで出場した時に気を付けていることは?
 
 FWで出場した時は、しっかりとファーストアクションを起こすこと。裏のスペースに動く、中盤に落ちる。そのメリハリを気にしています。守備の際にはファーストDFになれるように、ふたつ、みっつとボールを追えるように意識した動きをしています。
 
 サイドハーフでは、ボールを前向きで持つことが増えます。なので、"仕掛け"ですね。フィニッシュまでどう持って行くか。その形作りを考えています。
 
――今季開幕前に「ふた桁得点」を目標に掲げていました。
 
 J1第2ステージも残り3試合(10月22日にNACK5スタジアム大宮で開催される15節・湘南戦、10月29日に日立柏サッカー場で開催される16節・柏戦、11月3日にNACK5スタジアム大宮で開催される17節・FC東京戦)。
 
 今は7得点(第1ステージで2得点、第2ステージで5得点)ですから、1試合に1得点取ればいい。十分に可能な数字だと思っています。渋谷洋樹監督も僕に期待しているのは目に見える結果だと思うので、ブレずに狙いたいです。

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