ドルトムント逃げ切って2勝目! 今季CL初出場の香川は決定機に絡めず

2016年10月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

うまく試合をコントロールしたドルトムントだったが、最後は…。

アディショナルタイムにゲッツェのパスを受けて得点機を迎えるも、香川のシュートはDFにブロックされた。期待された2人のコンビプレーは、ほとんど見られなかった。 (C) Getty Images

 10月18日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)のグループステージ第3節でドルトムントはスポルティングを2-1で下し、勝点を7に伸ばした。
 
 難敵とのアウェーマッチに臨んだドルトムントは、2列目に香川とゲッツェがスタメンとして並んだ。これは2011-12シーズン以来のことである。
 
 試合はホームのスポルティングが積極的に仕掛け、細かいパスワークと高いキープ力を駆使して相手ゴールに迫り、開始1分でマルチンスがボレーからファーストシュートを放った。
 
 しかし、先制点はドルトムント。9分、ゲッツェのパスを受けた右サイドのオーバメヤンがボールを前に出して一気にスピードを上げると、マークについたCBセメドをあっさり置き去りにし、技巧的な浮き球のシュートでGKとの1対1も制してゴールを奪った。
 
 リードしたドルトムントはボールを失った後の対応が迅速かつ的確で、奪った後はそれほど急がず、落ち着いて攻撃を組み立てていく。対してスポルティングは、ゴールを狙って速い攻めを展開。マルチンスのテクニックを活かし、右サイドからチャンスを作る。
 
 29分に彼のクロスをFWドストが頭で合わせるもわずかに枠を外れ、32分には相手のミスを突いてボールを奪い、マルコビッチのスルーパスを受けたエリアスが強引にシュートまで持ち込むも、飛び出したGKビュルキにブロックされた。
 
 一進一退の攻防が続くなか、次の1点はまたもやドルトムントに。中盤でボールを得たヴァイグルが、巧みなフェイントで相手をかわして前進し、ミドルをゴール左隅に突き刺す。彼のプロ初ゴールにより、ドルトムントは2点のリードを得て前半を終えた。
 
 香川は序盤、プレッシャーを受けながらオーバメヤンに数本の好パスを通し、その後は高い位置でゴールを意識した動きを見せ、運動量も多かったが、決定的な場面を作り出すことはできなかった。
 
 後半も、出だしはスポルティングが仕掛ける。開始2分でマルチンスが右から中央に切れ込んでシュートし、タイミングをずらされたGKビュルキは辛うじて横っ跳びでこれをセーブした。
 
 ホームチームは幾度も相手ゴールに迫り、好機を作り出すものの、最後のところでプレーの精度が悪かったり、選択肢を誤ったりと、ゴールを奪えず、選手もファンも、苛立ちを募らせていく。
 
 しかし67分、CBバルトラが足で戻したボールをビュルキがキャッチしてしまうというドルトムントのミスにより、スポルティングはペナルティエリア内で間接FKを得る。これを交代出場のセーザルが強烈に突き刺し、ようやく1点を返した。
 
 その後もスポルティングは69分にドストの決定的なヘディングシュート(枠外)、83分のマルチンスのシュート(味方が詰めようとしたが合わず)と、ゴールに近づいたものの、同点弾は最後まで生まれなかった。
 
 ドルトムントは後半途中まで、うまく試合をコントロールしてリードを保っていたが、ミスから窮地に陥る場面が何度もあった他、バルトラの交代を皮切りに、ギンター、パスラックと守備の選手が相次いで怪我に倒れ、最後は何とか逃げ切るかたちとなった。
 
 とはいえ、敵地での勝点3奪取は大きく、レギア・ワルシャワに5-1と大勝したレアル・マドリーと同勝点をキープし(得失点差でグループF首位)、3位スポルティングとの勝点差を4に広げた。
 
 最後に香川だが、後半もピッチを縦横に広く動いて攻守に絡んだものの、無難なプレーに終始。大きなミスはなく、及第点と言えるかもしれないが、幾度か迎えた好機でパスやシュートは全て相手DFにブロックされ、やや周りとのテンポのズレも感じられた。
 
 ドルトムントの次の試合は、10月22日(土)のブンデスリーガ第8節・インゴルシュタット戦(アウェー)。CLでは、11月2日(水)にスポルティングをホームに迎えることとなる。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事