【G大阪】浦和のヤジは小学生レベル? 丹羽大輝はポジティブワードで重圧を掛ける。が、「きっちり決めましたね(笑)」

2016年10月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

「浦和の選手はどう感じているか分からないけど、試合をしていて楽しかった」

PK戦では浦和の選手と心理戦を繰り広げた丹羽。しかし、それも通じず王座奪回とはならなかった。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

[ルヴァン杯決勝] G大阪 1(4PK5)1 浦和/10月15日/埼玉
 
 2年ぶりのリーグカップタイトルを惜しくも逃したG大阪だが、「負けてすがすがしい気持ち」と語った長谷川健太監督と同じく、取材エリアを通る選手たちにも少なからず「いいゲームができた」という充実感が見られた。
 
 最終ラインを統率した丹羽大輝も同様で、「この悔しさはしっかり胸に刻みたい」としながらも、「みんな足をつりながら頑張っていたし、気持ちを見せてしっかりファイト出来ていた。そこへの後悔はまったくない。自分たちの力を出し切ったと言える試合だった」と振り返った。
 
 PK戦ではG大阪の3人目として登場。丹羽の背中には、浦和サポーターからのブーイングとともに、選手からもヤジを浴びせられたことを明かしている。
「僕が蹴る時に浦和の選手が『丹羽ちゃん外せー』とか、ワーワー、ワーワー言うてきて。でもそれを背中で気持ちいいくらいに感じてやれました」
 そう語ったPKは、ゴール左に難なく決めてみせた。
 
 対して、後攻の浦和の3人目である興梠とすれ違う際には、「慎三、思い切って蹴って来いよ!」と逆にポジティブな言葉でプレッシャーを掛けたという。
 
「『外せよ』というのは小学生が言う言葉だと思うんです。まあプロとして思い切って蹴って来いと。そしたら、思い切って、きっちり決めてきましたね(笑)。さすがです」
 
 相手の心の動揺を誘おうとしたが実らず。それでも「浦和の選手はどう感じているか分からないけど、僕は試合をしていて楽しかったし、出し尽くした試合だったかなと思います」と、充実した表情を見せた。

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