【浦和】肋骨骨折の主将・阿部が“復活”を宣言。 「ここにいるということは大丈夫」

2016年10月14日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

「この間の試合は過去のこと。大事なのは明日どう戦うか」。浦和で初の国内主要タイトル獲得なるか。

ナビスコからルヴァンカップへ名称が変更された“節目”の大会。阿部の先発復帰が濃厚だ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 [YBCルヴァンカップ決勝]
浦和レッズ - ガンバ大阪
2016年10月15日/埼玉スタジアム2002

 ルヴァンカップ前日記者会見が14日に埼玉スタジアムで行なわれ、浦和の主将、阿部勇樹が登場。このほど肋骨骨折が明らかになった自身の状態について質問されると、「ここにいるということは大丈夫」と説明した。

 10月1日の第2ステージ14節のリーグ戦・G大阪戦で、遠藤保仁のスパイクが入った際、左わき腹を痛めた。阿部は痛みを感じつつも、その試合と5日のルヴァンカップ準決勝・FC東京戦の第1戦にフル出場。

 その後、スタッフに促されて検査を受けた結果、肋骨にヒビが入っていたことが判明した。ただ9日の準決勝・FC東京戦の第2戦にはベンチ入りし、ピッチに立つ準備。プレーできる状態ではあった。

 その後は様子を見て、全体メニューからは外れていた。ただ決勝前日の14日、阿部は主力組に入って紅白戦など全メニューを消化。コンディションは上がってきている様子だ。

 記者会見でリーグ戦で4-0の勝利を収めていることいついて聞かれた阿部は、次のように語った。

「この間の試合は過去のこと。大事なのは明日どう戦うか。相手をリスペクトして戦うが、まず自分たちがどれだけしっかりやれるかが大切。力を出し切れば、結果は自ずとついてくると思う」

 浦和在籍は通算9年目になる。ただ阿部が浦和で獲得したビッグタイトルは、07年のACLのみ。そしてペトロヴィッチ監督就任から5年間、キャプテンを務めてきただけに、「優勝=タイトル」への想いはやはり強い。
 
「ここ埼玉スタジアムで、しかもガンバ大阪という素晴らしいチームとやれるので、自分たちの良さ、やってきたことを明日ピッチの上でしっかり出して戦いたい」

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 そして、彼は誓った。
 
「相手がどこだろうと、勝ちにいくだけです」
 
 浦和のキャプテンとして初の国内タイトル獲得へ――阿部が静かに燃えている。

 取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
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