【日本代表】失点シーンを反省する酒井高徳。「チームに迷惑をかけた」

2016年10月07日 高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)

「言い訳するつもりはありません」

3試合連続で左SBでフル出場した酒井高。しかし、失点に絡むなど精彩を欠いた。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

【ロシアW杯アジア最終予選】日本 2-1 イラク/10月6日/埼玉スタジアム2002
 
 山口蛍のゴールが決まった瞬間、ピッチ上の誰よりも安堵したのは、酒井高徳だったかもしれない。セットプレーからイラクに同点弾を許した60分の場面、得点者のアブドゥルアミールのマークに付いていたのは、他でもない酒井高だった。
 
「言い訳するつもりはありません。セットプレーの失点は個々の責任なので、そこはしっかり受け止めています。チームには迷惑をかけた。蛍がああやって最後に決めてくれたのは感謝したいと思います」
 
 この日は途中出場の山口を含め、原口元気、清武弘嗣、酒井宏樹と、ロンドン五輪世代の仲間とともにピッチに立った。「自分たちが代表を引っ張る」という気持ちを持って試合に臨んだが……。
 
「失点に絡んで、何やってんだろうっていう感じです。でも、諦めるのはいつでもできるし、やり続けることがプロとして一番大事。これを糧にして、チームに貢献するという絵を自分なりに描いてやっていきたい」
 
 今予選は左SBとしてここまで3試合にフル出場。しかし、レギュラーの座を手にしたという自覚はない。抱いているのは、「いつポジションを奪われてもおかしくない」という危機感だ。
 
「チーム(ハンブルク)では自信を持ってレギュラーと言えるけど、代表ではそこまでじゃない。今日の試合も、佑都(長友)くんの代わりに出たというつもりでいる。ただ、出るからにはポジションは渡したくない。悪い意味じゃなく、常にチャレンジャーの気持ちを持ってやっていきたいです」
 
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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