レスターがサウサンプトンとスコアレスドロー。岡崎出場も吉田出番なしで日本人対決は実現せず

2016年10月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

得点はなかったがインテンシティーの高い好ゲームに。

アンカーに入ったロメウ(左)が、ヴァーディー(右)をチェックしたことでレスターの得意なカウンター攻撃は断たれた。 (C) Getty Images

 10月2日、プレミアリーグ7節が行なわれ、キングパワー・スタジアムでレスターとサウサンプトンが対戦した。
 
 レスターのスタメンは、GKに守護神のシュマイケルが復帰した以外に変更はなく、2トップはヴァーディーとスリマニが形成した。日本人対決が期待された岡崎と吉田はともにベンチスタートとなった。
 
 試合はキックオフ直後から両チームが中盤で激しくボールを奪い合うなかでスタート。インテンシティーが高まるなかで主導権を握ったのはサウサンプトンだった。
 
 素早いミドルパスでサイドに展開し、中央で待つ長身FWのオースティンに当てるシンプルな形で得点機を窺うと、17分にはそのオースティンが相手最終ラインの背後に抜け出し、強烈なボレーを放ったが、この一撃はポストに嫌われてしまった。
 
 一方のレスターは打開力のあるマハレズがいる右サイドから攻めに出るも、ラストパスの精度を欠き、シュートまで持ち込むことができなかった。
 
 サウサンプトンに攻め込まれる時間帯が多いレスターだったが、徐々にオースティンへのパス一辺倒の相手の攻撃に対応し、29分には、相手CBのファン・ダイクのバックパスをさらったヴァーディーがGKのフォースターとの1対1というチャンスを迎える。
 
 しかし、ヴァーディーのカットインからのシュートは相手守護神が死守され、こぼれ球に詰めたスリマニのシュートはロメウがブロック。さらにルーズボールをヴァーディーが押し込むも、再びロメウに弾き出されてしまった。
 
 レスターがビッグチャンスを逸したからは、また中盤で激しくボールを奪い合う肉弾戦となり、互いにゴール前に迫ることもなく、前半はスコアレスで折り返した。
 
 後半も立ち上がりから激しいボールの奪い合う展開となるも、サウサンプトンがポゼッションを高め、58分にはデイビスが強烈なシュートを見舞い、61分にはペナルティーエリア内で受けたレドモンドが決定的な一撃を放つなど、チャンスを創出していった。
 
 受け身に回っていたレスターは、66分にヴァーディーに代えて岡崎、オルブライトンに代えてグレイを投入する。
 
 攻撃的なカードを切ったことで、レスターの前線は活性化し、74分には左サイドからのクロスボールに岡崎がヘディングで合わせたが、枠を捉えることができなかった。
 
 この好機の流れを逃さんとばかりにレスターは78分にアルゼンチン人FWウジョアをスリマニに代えてピッチに送り出し、前線からのプレスをさらに強めていった。
 
 80分を過ぎてからも、岡崎を中心に最前線から執拗にボールを奪いにいったレスターだったが、プレスの的を絞りきれずに相手にかわされてしまう。
 
 そして、83分には、サウサンプトンがウォード=プラウズを投入し、交代枠を使い切ったことで吉田の出場がなくなり、日本人対決はお預けとなった。
 
 両チームともに引き分けを意識しだした試合は93分にウジョアのシュートが大きく枠を外れたところで笛が鳴った。結局、試合は0-0で終了。インテンシティーの高い好ゲームではあったが、勝点1を分け合うこととなった。
 
 
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