188回目の伝統のビッグロンドン・ダービーはアーセナルが3発でチェルシーを下す!

2016年09月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

アーセナル、ホームでは6シーズンぶりのダービー勝利!

ダメ押しの3点目を奪ったエジル。カウンターからA・サンチェスと2人でチェルシーを崩す完璧な一撃だった。 (C) Getty Images

 現地時間9月24日、エミレーツでプレミアリーグ6節のアーセナル対チェルシー戦が開催された。
 
 アーセナルは4-1で大勝した前節のハル戦と同様のメンバー構成。一方のチェルシーは、9月21日のレスター戦(リーグカップ)で2ゴールを決めたセスクを今シーズンのリーグ戦で初めて先発起用。4-1-4-1のインサイドに入った。
 
 公式戦通算188回目のビッグロンドン・ダービーは、過去10戦で1勝2分け7敗と分の悪いアーセナルが主導権を握り、ファーストチャンスを掴む。4分、カットインで仕掛けたからカソルラがミドルシュートを放ったが、クルトワの好セーブに阻まれた。
 
 最初のチャンスは不意にしたアーセナルだったが、思わぬ形から先制点を決める。
 
 11分、ケイヒルのGKへのバックパスをA・サンチェスがカット。相手の守護神クルトワとの1対1をループシュートで冷静に制してネットを揺らした。
 
 相手のミスから幸先良くスタートを切ったアーセナルは14分に再び得点を奪う。
 
 バイタルエリアで受けたイウォビからのスルーパスに抜け出したベジェリンが絶妙な折り返しをエリア内に送り、最後はウォルコットが押し込んで追加点を決めた。
 
 出鼻を挫かれたチェルシーは、サイドを起点に攻撃を展開。21分にはアザールとのコンビネーションからウィリアンがゴールをかすめるシュートを放ったが、枠を捉えられなかった。
 
 その後、互いに決定的なシーンを生み出せないまま展開が続くも、アーセナルが三度ネットを揺らす。
 
 自陣でセスクからボールを奪取したエジルがそのまま独走し、敵陣にボールを運んで相手DF2人を引き付けたA・サンチェスに預ける。そのチリ代表からの折り返しをエリア内でフリーとなっていたエジルがダイレクトボレーで叩き込んだ。
 
 前半は枠内シュートが0だったチェルシーは、相手が後半に入り自陣にリトリートしたことでボールを支配できるようにはなったものの、局面でパスミスを連発し、チャンスを生み出せない展開が続いた。
 
 すると、業を煮やしたコンテ監督は55分、セスクに代えてM・アロンソを投入し、布陣を3-4-2-1に変更した。
 
 この思い切った変更によりチェルシーは、中盤の人数が増えたことでポゼッション率は高まったものの、ボールホルダー以外のフリーランニングが乏しく、効果的な攻撃を見せることができない。
 
 一方のリードしているアーセナルは、リスクを犯さない冷静な振る舞いで攻勢を強める相手に対応。73分にはカウンターから迎えたチェルシーの決定機をベジェリンが摘み取って会場を沸かせた。
 
 チェルシーは残り20分を切ってからペドロとバチュアイを同時に投入して最後まで攻撃の意欲は見せるも、全体の運動量が低下してしまったこともあり、相手ゴールにすら近づくことはできなかった。
 
 結局、試合は3-0のまま終了。アーセナルは、6シーズンぶりにホームでチェルシーから白星を手にした。敗れたチェルシーはこれでリーグ戦3戦未勝利となった。
 
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