因縁多きダービーマッチを制したのはマン・C! 無傷の開幕4連勝を飾る!

2016年09月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

互いの持ち味を発揮した172回目のダービーマッチ!

貴重な先制点を決めたデ・ブルイネ。名手デ・ヘアとの1対1にも動じない冷静なフィニッシュだった。 (C) Getty Images

 9月10日、プレミアリーグ4節でマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティの「マンチェスター・ダービー」が行なわれた。
 
 通算172度目の伝統のダービーマッチは立ち上がりから両軍が持ち味を発揮したなかで、展開していった。
 
 先に主導権を握ったのはアウェーのシティ。アグエロを出場停止処分で欠いたが、バルセロナからの新加入GKブラーボを起点にした落ち着いたパスワークからポゼッションを高めていった。
 
 そして15分、コラロフの自陣深くからのロングフィードをイヘアナチョが頭で背後に落とすと、そのボールにデ・ブライネが反応。最後は相手GKデ・ヘアとの1対1にも動じず、ベルギー代表MFは冷静に右足で流し込み、均衡を破った。
 
 先制点を許したユナイテッドは最終ラインの位置をハーフウェーライン付近にまで上げ、素早い攻撃に転じようと図るが、シティの寄せの早さとビルドアップでのミスが重なり、敵ゴールに迫ることができない時間帯が続いた。
 
 25分過ぎからは、両サイドを起点とした厚みのある攻撃を展開したシティがホームチームを自陣に釘付けにする。そして36分に再びネットを揺らしてみせる。
 
 ペナルティーエリア内右を個人技で打開したデ・ブライネが左足でポスト直撃のシュートを放ち、こぼれ球をフリーで立っていたイヘアナチョが押し込んで追加点を奪ったのだ。
 
 アウェーチームが完全に優位に立ったと思われた試合だったが、前半終了間際にユナイテッドが反撃の狼煙を上げる。
 
 42分、ルーニーのFKの処理をブラーボが誤り、痛恨のキャッチミス。このルーズボールをイブラヒモビッチがボレーで押し込み1点を返して、前半は終了した。
 
 ホームで負けられないユナイテッドは、後半開始と同時にラッシュフォードとアンデルをピッチに送り出す。46分にはそのラッシュフォードの個人技からチャンスを創出するなど、前半とは一転して攻勢を強めていった。
 
 一方、相手のハイプレッシャーを前に守勢に回ったシティは、53分にイヘアナチョに代えてフェルナンドを投入。このブラジル人MFがピッチに立ってから試合は再び落ち着きを見せ始める。
 
 ロングボールを前線に当てるシンプルな形で敵ゴールに迫るユナイテッドは、70分にラッシュフォードがネットを揺らした。しかし、これはシュートコースに立っていたイブラヒモビッチがオフサイドを取られ、ノーゴールの判定となる。
 
 逃げ切りたいシティは、シルバを中心に細かい繋ぎで時間を経過させながら、敵陣へと迫り、74分には途中出場のサネのスルーパスに抜け出したデ・ブライネがポスト直撃のシュートを見舞った。
 
 81分にユナイテッドは、左SBのショーに代えてウインガーのマルシアルを投入。布陣を3-1-2-4に変更。超攻撃型のパワープレーに活路を見出す。しかし、デ・ブライネ以外の10人を自陣に残したシティの堅牢を前にゴール前まで迫るも、打ち破ることができなかった。
 
 結局、試合は2-1のまま終了。モウリーニョとグアルディオラの因縁の対決にも注目が集まったダービーマッチはシティが制し、無傷の開幕4連勝を飾った。

【プレミアリーグPHOTO】因縁のマンチェスター・ダービーはグアルディオラの率いるシティに軍配!
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