【W杯欧州予選】「幸運のコイン」がイングランドに劇的勝利をもたらした?

2016年09月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

スロバキア人親子からの贈り物を持って臨んだ「ビッグサム」。

不運と幸運が入り混じった試合。最後はイングランドの猛攻が報われる結果となった。 (C) Getty Images

 9月4日(現地時間)、欧州では2016年ロシア・ワールドカップの予選がスタートし、イングランドはアウェーでスロバキアと対戦。アディショナルタイムにアダム・ララーナのゴールが決まり、1-0の劇的勝利を収めた。
 
 サム・アラダイス監督は公式戦の初戦を白星で飾り、「国民の期待に応えようとして、選手全員が懸命に戦った結果、我々はそれに相応しい正当な結果を得られた」と満足げに語った。
 
『ESPN』によると、指揮官は、この勝利の裏に、あるエピソードが存在したことを明かしている。
 
「幸運のコインを手に入れたんだ」
 
 宿泊先のホテルで、あるスロバキア人の親子から記念撮影を頼まれ、これに応えたアラダイス監督は、彼らから「これを差し上げます。幸運のお守りです」と、コインを渡されたという。
 
 これをありがたく受け取り、ポケットに入れて試合に臨んだ結果、劇的な勝利で勝点3を手にした「ビッグサム」は、「私は迷信を信じる人間ではないが、これからもこのコインを持ち続けるよ」と語った。
 
 この試合、組織的に守備を固めたスロバキアをなかなか崩せず、相手が退場でひとり少なくなってからも、シュートがポストを叩くなど、イングランドはなかなかゴールを奪えなかった。
 
 アディショナルタイムに訪れた待望の瞬間に、殊勲のララーナは「組織的に戦い続け、最後にようやく決められた」と語れば、ウェイン・ルーニーは「フラストレーションの溜まる試合だったが、混乱することなく戦い、最後に良い結果を得られた」と振り返る。
 
 EURO2016では優勝候補に挙げられながらも無残な早期敗退を喫したイングランドは、まだ当時からの課題をクリアしたとは言えないものの、ハードワークと諦めない精神力、そしてスロバキア人から与えられた効果てきめん(?)のお守りによって、幸先の良い再スタートを切った。
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