移籍目前でローマ行きが破談したウィルシェア。ボーンマス加入の舞台裏とは

2016年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

イタリア出発への荷造りも済ませていたが…。

土壇場でアーセナルからボーンマスに旅立ったウィルシェア。パスサッカーを志向するエディー・ハウ監督の下で、ガラスの天才はキャリア再生を図る。 (C) Getty Images

 8月31日(現地時間)、欧州の夏の移籍マーケットが閉じた。その市場最終日に、アーセナルからボーンマスへとレンタル移籍をしたのはジャック・ウィルシェアだ。
 
 アーセナルの生え抜きのウィルシェアは、優れた攻撃センスを有しながら怪我が多く、出場機会に恵まれず、今夏は出場機会を求めてレンタル移籍を検討。アーセナルも移籍市場の終盤にこれを容認した。
 
 そんな"ガラスの天才"には、国内外の20以上のクラブからオファーが舞い込み、なかでも、セリエAのローマとは合意寸前にまで達していたという。
 
 しかし、そこに待ったをかけたのがアーセナルだったと英紙『Daily Mail』が報じている。
 
 同紙によれば、ウィルシェアは自身のキャリア再生に繋がるとローマ移籍への準備を進め、イタリアに向けて荷造りも終わらせていたという。
 
 しかし、土壇場でボーンマスがアーセナルに対して、レンタル料200万ポンド(約2億8000万円)を提示し、ウィルシェアとも週給8万ポンド(約1120万円)で合意。ローマがボーンマスを上回る金額を提示できなかったため、イタリア行きは破談に終わったのだ。
 
 ウィルシェアは9月1日(現地時間)にボーンマスの練習に参加し、「僕はクラブが成功を収めるために監督やチームメイトと毎日一生懸命働くつもりだ。みんなの歓迎には感謝したい」と喜びのコメントを残している。
 
 アーセナルの意向で、急遽、希望したイタリア行きが流れたウィルシェア。出場機会に恵まれるであろうボーンマスで、かつての輝きは取り戻せるのだろうか。
 
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