協会幹部も主審判定を問題視。田嶋会長「おかしな判定多い」、西野氏「試合のポイントになった」

2016年09月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

AFCとFIFAに抗議する方向。

試合直後に審判団に異議を申し立てる長谷部と吉田。不可解な判定が多かったのは事実だ。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]日本 1-2 UAE/9月1日/埼玉
 
 ワールドカップ・アジア最終予選の初戦を落としてしまった日本。65分にエリア内で宇佐美が倒されたシーンや77分のノーゴールとされた浅野のボレーシュートなど、明暗を分ける一因になった不可解な判定について、当然日本サッカー協会の上層部も疑問を呈した。
 
 田嶋幸三会長は、「はっきり言っておかしな判定が多かった。(ノーファウルとなった宇佐美の)PKも含めて。終わったことを今言ってもしょうがないが、ただ、(浅野のゴールが)入ったか、そうでないかははっきりしている」と語り、疑惑のジャッジについて、AFCとFIFAに対して速やかに抗議する意思を示した。
 
 また、協会技術委員長の西野朗氏もゲームのポイントとして、「主審の判定」を挙げ、「判定は覆らないので、そこに対して何かを強調するものでもないが、ゲームのポイントと言えばそこになる」と、やるせない表情で語った。
 
 ただ、判定への疑念はぬぐえないものの、「UAEのこの世代はゴールデン世代と呼ばれている。個の能力の高いことが明らかになったのも事実」と田嶋会長が言えば、西野氏は「ゲームの進め方は悪くなかったと思うが、パス交換のスピード、裏に入っていくスピードはあまりアグレッシブではなかった」と語り、主審の判定以外の部分にも敗因や検証すべきポイントを見出していた。
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