論理性のある、再現性のあるシュート選択ができる
エールディビジの得点ランクトップに立つ上田。(C)Getty Images
フェイエノールトのストライカーである上田綺世は、「日本サッカー史上最高のストライカー」という称号に近づいている。オランダリーグでゴールを量産。ベルギーリーグでも得点王を争ったことがあるが、当時よりも確実に進化した。
ヨーロッパリーグ、セルティック戦でチームは敗れたが、見事な先制点だった。ゴール正面から左に流れながら、コースは限られていたし、逆足の左足だった。しかしゴールキーパーと対峙しながら、少しも乱れなく、軌道に沿うようなシュートをファーポストへ流し込だ。
「シュートのときの腰の強さ、しなやかさ」
その点で、この27歳のFWは他の追随を許さない。だから、力を伝えたシュートを左右で蹴ることができる。利き足の右足から放つシュートは重く、ショットガンのようにGKを脅かすが、実は左足でも近い強度の一撃を放てる。重心が安定しているからこそ、それだけのパワーを生み出せる。
軸足の重心をバランスよく保ち、最大限の力を振り足に伝えられているか。そのいかんによって、シュートの強度、精度は決まる。腰が据わらず、ヘタレていると打ち上げる格好になったり、うまく当たらずに枠を逸れたり、もしくは弱いシュートしか跳ばない。
ヨーロッパリーグ、セルティック戦でチームは敗れたが、見事な先制点だった。ゴール正面から左に流れながら、コースは限られていたし、逆足の左足だった。しかしゴールキーパーと対峙しながら、少しも乱れなく、軌道に沿うようなシュートをファーポストへ流し込だ。
「シュートのときの腰の強さ、しなやかさ」
その点で、この27歳のFWは他の追随を許さない。だから、力を伝えたシュートを左右で蹴ることができる。利き足の右足から放つシュートは重く、ショットガンのようにGKを脅かすが、実は左足でも近い強度の一撃を放てる。重心が安定しているからこそ、それだけのパワーを生み出せる。
軸足の重心をバランスよく保ち、最大限の力を振り足に伝えられているか。そのいかんによって、シュートの強度、精度は決まる。腰が据わらず、ヘタレていると打ち上げる格好になったり、うまく当たらずに枠を逸れたり、もしくは弱いシュートしか跳ばない。
上田は走りながら、ボールを動かしながらも、下半身がぶれない。それだけ鍛錬しているのだろう。シュートの直前まで選択肢を一つひとつキャンセルしながら、最善を選び取れる。腰の強さ、しなやかさのおかげで、瞬時に太刀筋を見極める剣豪のようなものか。相手の拍子を読み、自らの拍子で上回る技術だが、安定した下半身が土台だ。
「シュートで足を振る」
それ自体、実は簡単ではない。サッカーにおいて「シュートを打つ」という状況を作るのは、最も難しいと言ってもいいだろう。ゴールに近づけば近づくほど、修羅場になるからだ。
失点は敗北に結びつくだけに、敵は死に物狂いで守ってくる。体をぶつけ、投げ出す。猛然としたスライディングタックル。あるいは、審判に見えない程度で削り、殴ってくる。
上田はそのせめぎあいの中、論理性のある、再現性のあるシュート選択ができる。だからこそ、コンスタントにゴールを生み出せるのだろう。もちろん、自分の中のリズムがずれ、相手がリズムで勝ることはあるが、その都度、彼は適応し、成長してきた。肉体的な強度を上げ、心理的な落ち着きに落とし込み、頭の中で導き出した答えをシュート技術で体現できるのだ。
日本サッカー史上、最高のストライカーになる素養を誰よりも持っている。
文●小宮良之
【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
【記事「しばらく離れての生活になります」】日本代表エースとモデル妻の"同時報告"にネット反響「泣きました」
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それ自体、実は簡単ではない。サッカーにおいて「シュートを打つ」という状況を作るのは、最も難しいと言ってもいいだろう。ゴールに近づけば近づくほど、修羅場になるからだ。
失点は敗北に結びつくだけに、敵は死に物狂いで守ってくる。体をぶつけ、投げ出す。猛然としたスライディングタックル。あるいは、審判に見えない程度で削り、殴ってくる。
上田はそのせめぎあいの中、論理性のある、再現性のあるシュート選択ができる。だからこそ、コンスタントにゴールを生み出せるのだろう。もちろん、自分の中のリズムがずれ、相手がリズムで勝ることはあるが、その都度、彼は適応し、成長してきた。肉体的な強度を上げ、心理的な落ち着きに落とし込み、頭の中で導き出した答えをシュート技術で体現できるのだ。
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【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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