“原点回帰”のスタイルが必要だと感じたのだろう
自身2度目の暫定監督。キャリックが初陣で勝利を飾る。采配が的中し、シティを2-0で下した。(C)Getty Images
「素晴らしいスタートだ。今日のような試合展開になったのは、選手たちがあらゆる面で素晴らしかったから。こちらから伝えた情報をもとに、うまく感情をコントロールしながら、試合をまとめてくれた。本当に良かったと思う」
喜びを噛み締めながらそう語ったのは、マンチェスター・ユナイテッドの暫定監督に就任したマイケル・キャリックだ。現地1月17日、2021年以来となる自身2度目の暫定監督の初陣で、地元ライバルのマンチェスター・シティを2-0で撃破した。
英紙『デーリー・テレグラフ』が「アレックス・ファーガソン監督が退任した2013年からの12年間で、今日のマンチェスター・ダービーはどの試合よりも素晴らしい内容だった」と絶賛したように、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるシティを圧倒した。
キャリックが採用したのは4-2-3-1。試合開始から目についたのは、相手にボールをもたせ、ミドルゾーンで守備ブロックを形成するユナイテッドの戦術だった。この際、フォーメーションを4-4-2に変形。陣形は引きすぎることはなく、それでいて闇雲にハイプレスをかけるわけでもない。相手の攻撃を中央で寸断してサイドに誘導し、ボール奪取からのカウンターでゴールを狙った。
この策が見事にハマった。ユナイテッドのボール保持率は31.8%にとどまったが、相手のセットプレーでボールを奪い、ロングカウンターから先制(65分)。さらに76分にもサイドアタックから追加点を挙げた。シティのゴール期待値はわずか0.45。この数字は、グアルディオラ監督がシティで指揮を執ったプレミアリーグ364試合の中で2番目に低い記録となった。
喜びを噛み締めながらそう語ったのは、マンチェスター・ユナイテッドの暫定監督に就任したマイケル・キャリックだ。現地1月17日、2021年以来となる自身2度目の暫定監督の初陣で、地元ライバルのマンチェスター・シティを2-0で撃破した。
英紙『デーリー・テレグラフ』が「アレックス・ファーガソン監督が退任した2013年からの12年間で、今日のマンチェスター・ダービーはどの試合よりも素晴らしい内容だった」と絶賛したように、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるシティを圧倒した。
キャリックが採用したのは4-2-3-1。試合開始から目についたのは、相手にボールをもたせ、ミドルゾーンで守備ブロックを形成するユナイテッドの戦術だった。この際、フォーメーションを4-4-2に変形。陣形は引きすぎることはなく、それでいて闇雲にハイプレスをかけるわけでもない。相手の攻撃を中央で寸断してサイドに誘導し、ボール奪取からのカウンターでゴールを狙った。
この策が見事にハマった。ユナイテッドのボール保持率は31.8%にとどまったが、相手のセットプレーでボールを奪い、ロングカウンターから先制(65分)。さらに76分にもサイドアタックから追加点を挙げた。シティのゴール期待値はわずか0.45。この数字は、グアルディオラ監督がシティで指揮を執ったプレミアリーグ364試合の中で2番目に低い記録となった。
試合が終わると、当然のようにユナイテッドのサポーターからキャリックの応援歌が沸き起こった。現役時代と同じ応援歌で「これがキャリック。(ポール・)スコールズじゃないなんて信じられないだろ?」のチャントが鳴り響いた。試合後の会見で当のキャリックは「オールド・トラフォードは魔法のような場所。今日はまさにその通りだった」と微笑んだ。
では、キャリックの初陣は、なぜここまでうまく進んだのか。当然、キャリックの采配が的中したことが最大の要因になる。ただ引き金となったのは、自身がユナイテッドのシーズンチケットを所有し、ほぼすべてのホームゲームを現地で観戦してきたという背景が大きいように思えた。試合後の会見で、キャリックはこう話している。
「ユナイテッドの試合は、かなりたくさん見てきた。シーズンチケットを持っているので、家族と一緒に来ていた。ここ最近も多くの試合を見ているよ。スタジアムに来れば、選手のことがよく分かってくる。なにより自分の目で確かめられるし、自分自身で選手について判断できるようになる。誰もが意見を持っている。直感というものもあるだろう。自分が監督職を与えられた際に、そうしたこれまでの経験が自然と働き始めたんだ」
ミドルレンジで守備ブロックを作り、ショートカウンターを狙う。ユナイテッドの伝統であるハードワークをフィールドプレーヤーの全員に徹底させ、強度の高いプレーを90分を通して貫いた。ルベン・アモリム前体制の試合をつぶさに見てきたキャリックは、こうした"原点回帰"のスタイルが、今のユナイテッドに必要だと感じたのだろう。
では、キャリックの初陣は、なぜここまでうまく進んだのか。当然、キャリックの采配が的中したことが最大の要因になる。ただ引き金となったのは、自身がユナイテッドのシーズンチケットを所有し、ほぼすべてのホームゲームを現地で観戦してきたという背景が大きいように思えた。試合後の会見で、キャリックはこう話している。
「ユナイテッドの試合は、かなりたくさん見てきた。シーズンチケットを持っているので、家族と一緒に来ていた。ここ最近も多くの試合を見ているよ。スタジアムに来れば、選手のことがよく分かってくる。なにより自分の目で確かめられるし、自分自身で選手について判断できるようになる。誰もが意見を持っている。直感というものもあるだろう。自分が監督職を与えられた際に、そうしたこれまでの経験が自然と働き始めたんだ」
ミドルレンジで守備ブロックを作り、ショートカウンターを狙う。ユナイテッドの伝統であるハードワークをフィールドプレーヤーの全員に徹底させ、強度の高いプレーを90分を通して貫いた。ルベン・アモリム前体制の試合をつぶさに見てきたキャリックは、こうした"原点回帰"のスタイルが、今のユナイテッドに必要だと感じたのだろう。