J1昇格の長崎、楽しみな新戦力がずらり。元J1得点王が早くも存在感。高木監督は「ひょっとしたら前線に4枚立てることも」

2026年01月19日 河治良幸

怪我さえなければゴールを量産できる自信が

T・サンタナは大宮とのTMで1得点。M・ジェズスとのコンビも良好だ。写真:河治良幸

 V・ファーレン長崎は昨シーズンのJ2を2位で終え、8年ぶりのJ1昇格を果たした。途中就任した高木琢也監督の堅実なマネジメントとJ2では豊富なタレント力を強みに、悲願の昇格を勝ち取ったが、J1で残留、さらに上位躍進を目ざすには戦術的なアップデートとJ1基準の補強、この2つを外すことはできない。

 2月にスタートする百年構想リーグに降格はないが、来る26-27シーズンを待たず、長崎は積極的な補強を行なっている。セレッソ大阪からDF進藤亮佑、FC東京からGK波多野豪、アビスパ福岡からFW岩崎悠人、浦和レッズからFWチアゴ・サンタナ、J2に降格したアルビレックス新潟からはMF長谷川元希を獲得した。

 そして沖縄キャンプ中の1月16日に、補強の目玉となりうるジャマイカ代表の俊足FWノーマン・キャンベルをデンマーク1部のラナースFCから獲得した。

 もちろん現時点のコンディションを考えながら、チームとしては前からボールを奪いにいく守備や状況に応じたポゼッションも取り入れながら、90分の中でそれができる時間帯と難しい時間帯で使い分ける判断を共有している。

 17日に行なわれたRB大宮アルディージャとのトレーニングマッチで、新戦力の選手たちも元気にアピールする姿を見せていた。とりわけ目立っていたのがT・サンタナだ。

 1本目にスタメンで起用されたT・サンタナは、左からのクロスにうまく合わせて得点。「あの時点ではギャップを感じて、そこに入り込んだところで決められたのは良いことだと思います」と振り返る。
 
 高木監督から与えられた守備のタスクもこなしながら、攻撃で危険な存在感を示した。新たな相棒となるマテウス・ジェズスとのコンビも良好だ。やはり同じポルトガル語で会話ができることはプラスだが、中盤を統率する山口蛍などの声にも助けられているという。

 2022シーズンには清水でJ1得点王に輝いたT・サンタナは、浦和でも一昨シーズンは12得点を記録したが、昨年はグロインペインに悩まされて、長期の離脱を強いられたうえに、思うようにパフォーマンスを発揮できなかった。

 しかし、終盤戦にはコンディションが戻ってきており、新天地では本来の輝きを取り戻すことへの期待は高い。本人も「去年は怪我に苦しんで、うまくいかずに悔しかった部分はたくさんあったので。それを繰り返さないように、怪我予防に取り組みたい」と語る。言い換えれば、怪我さえなければ長崎のために、ゴールを量産できる自信があるのだろう。

 高木監督も「良い顔をしてるという話も聞くんですけど、彼自身も献身的にプレーしてくれてます」と目を細める。ただ、T・サンタナの活かし方で、ターゲットマンとして相手のセンターバックを背負うタイプでないことは、元日本代表FWの指揮官もすでに認識しているようだ。

「相手との競争になった時にスピード感がある。あとはフィニッシュの上手さはすごく良い」と高木監督。豊富なアタッカー陣をどう組み合わせていくかは、嬉しい悩みどころだろう。
 

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