成功体験から苦手意識が払拭
GK荒木(中央)がヨルダン戦のPK戦でヒーローに。ベスト4進出に大きく貢献した。写真:松尾祐希
1月16日に行なわれたU-23アジアカップの準々決勝。大苦戦を強いられたヨルダン戦は1−1で延長戦にもつれ、最後はPK戦での決着となった。この一戦でヒーローになったのはGK荒木琉偉(G大阪)だった。
先攻の日本は1人目が成功し、荒木も1人目のキックを完璧に読んでストップ。日本は2人目から4人目まで成功させたなかで、止めれば決着がつくヨルダンのキック。仲間の奮戦に呼応するように荒木は驚異的な集中力で再び止め、歓喜の輪ができた。
もともと荒木はPKを得意としているタイプではなく、むしろ苦手意識のほうが強かった選手。G大阪アカデミー時代の自分をこう振り返る。
「中学時代はPK戦で負けてきた経験のほうが多くて。クラブユース選手権、U-15高円宮杯もそうですし、代表で行かせてもらったスペイン遠征とモンテギューの大会でも、失点はしていないのにPK戦で負けた。負ける経験が多くて、自分の中で嫌な感情があって、武器にしたいと思っていた」
その流れに終止符を打ったのが、2023年夏のU-18クラブユース選手権決勝だった。FC東京U-18との決勝は3−3で延長戦を経てPK戦へ。見事に5人目を止め、MVPも受賞した。
成功体験からPKに対する苦手意識は払拭され、昨年2月のU-20アジアカップでも準々決勝で躍動。イランに勝てばワールドカップ行きが決まる大事な一戦でも、PK戦で相手の失敗を誘って出場権獲得に貢献した(スコアは1−1/4PK3)。
昨年9月のU-20W杯ではPK戦のストッパーを託され、ラウンド16のフランス戦(0−1)は延長後半終了間際に投入。直後に失点をして敗れたが、PKに対する自信は右肩上がりで高まっていた。
先攻の日本は1人目が成功し、荒木も1人目のキックを完璧に読んでストップ。日本は2人目から4人目まで成功させたなかで、止めれば決着がつくヨルダンのキック。仲間の奮戦に呼応するように荒木は驚異的な集中力で再び止め、歓喜の輪ができた。
もともと荒木はPKを得意としているタイプではなく、むしろ苦手意識のほうが強かった選手。G大阪アカデミー時代の自分をこう振り返る。
「中学時代はPK戦で負けてきた経験のほうが多くて。クラブユース選手権、U-15高円宮杯もそうですし、代表で行かせてもらったスペイン遠征とモンテギューの大会でも、失点はしていないのにPK戦で負けた。負ける経験が多くて、自分の中で嫌な感情があって、武器にしたいと思っていた」
その流れに終止符を打ったのが、2023年夏のU-18クラブユース選手権決勝だった。FC東京U-18との決勝は3−3で延長戦を経てPK戦へ。見事に5人目を止め、MVPも受賞した。
成功体験からPKに対する苦手意識は払拭され、昨年2月のU-20アジアカップでも準々決勝で躍動。イランに勝てばワールドカップ行きが決まる大事な一戦でも、PK戦で相手の失敗を誘って出場権獲得に貢献した(スコアは1−1/4PK3)。
昨年9月のU-20W杯ではPK戦のストッパーを託され、ラウンド16のフランス戦(0−1)は延長後半終了間際に投入。直後に失点をして敗れたが、PKに対する自信は右肩上がりで高まっていた。
そして、迎えた今回のヨルダン戦。PK戦では「キッカーの特徴を見て、判断をしながら途中で変えたりしていた」と柔軟に対応し、2本を阻止して主役となった。
「成功体験が増えている。(ここ最近は)負けていないのでその流れがあって、PK戦になったら勝てるというメンタリティがある」(荒木)
充実感を漂わせる荒木だが、現状に満足はしていない。予選を兼ねたU-20アジア杯では主軸だったものの、U-20W杯ではセカンドGKという立場になったからだ。
自分の代わりにゴールマウスを預かったのは、Jリーグの舞台で出場機会を得ていたGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋)。昨年7月のE-1選手権でA代表デビューを飾った新鋭にポジションを譲り、自身の出番は前述のフランス戦を除くと1試合だけだった。「いろんな感情があった」と振り返るように悔しさが今でもあり、ライバルの存在が刺激となっている。
「ピサのことはすごくリスペクトしている。Jリーグも出ているし、ワールドカップのプレーを見ても素晴らしい選手だったのは間違いない。でも、自分も負けられない。(直前の活動で離脱した)ピサは今Jリーグのキャンプに参加して、開幕スタメンを狙っているはず」
自身の立場は理解しているからこそ、今回のU-23アジアカップでは誰もが認めるくらいの活躍をしなければならない。そうでなければ、レギュラーを掴めないと認識している。
今大会はシリアとのグループステージ初戦(5−0)、UAEとの第2戦(3−0)で先発フル出場。守備機会は多くなかったものの、安定感のあるハイボール処理やシュートストップでチームのピンチを救ってきた。
2-0で勝利したカタールとの第3戦は小林将天(FC東京)に出番を譲ったが、ヨルダンとの準々決勝では前述のPK戦も含めて最後尾でハイパフォーマンスを披露。準決勝の韓国戦でも圧倒的なプレーを見せれば、守護神の座にまた一歩近づく。
ひと世代下の高校3年生で来年のU-20W杯に出場できる権利を有しているが、目ざすべきはロス五輪世代のチームでポジションを掴むこと。194センチの大型GKはより高みを目ざし、ゴールマウスに立ち続ける。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「成功体験が増えている。(ここ最近は)負けていないのでその流れがあって、PK戦になったら勝てるというメンタリティがある」(荒木)
充実感を漂わせる荒木だが、現状に満足はしていない。予選を兼ねたU-20アジア杯では主軸だったものの、U-20W杯ではセカンドGKという立場になったからだ。
自分の代わりにゴールマウスを預かったのは、Jリーグの舞台で出場機会を得ていたGKピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋)。昨年7月のE-1選手権でA代表デビューを飾った新鋭にポジションを譲り、自身の出番は前述のフランス戦を除くと1試合だけだった。「いろんな感情があった」と振り返るように悔しさが今でもあり、ライバルの存在が刺激となっている。
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自身の立場は理解しているからこそ、今回のU-23アジアカップでは誰もが認めるくらいの活躍をしなければならない。そうでなければ、レギュラーを掴めないと認識している。
今大会はシリアとのグループステージ初戦(5−0)、UAEとの第2戦(3−0)で先発フル出場。守備機会は多くなかったものの、安定感のあるハイボール処理やシュートストップでチームのピンチを救ってきた。
2-0で勝利したカタールとの第3戦は小林将天(FC東京)に出番を譲ったが、ヨルダンとの準々決勝では前述のPK戦も含めて最後尾でハイパフォーマンスを披露。準決勝の韓国戦でも圧倒的なプレーを見せれば、守護神の座にまた一歩近づく。
ひと世代下の高校3年生で来年のU-20W杯に出場できる権利を有しているが、目ざすべきはロス五輪世代のチームでポジションを掴むこと。194センチの大型GKはより高みを目ざし、ゴールマウスに立ち続ける。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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