「タケは英雄だ」「真の天才」不振でも戦い続け、復活した久保建英をソシエダ番記者が手放しで絶賛!「永遠に記憶される」【現地発】

2026年01月18日 ミケル・レカルデ

「彼は最高の自分を取り戻した」

オサスナ戦で120分間フル出場した久保。(C)Getty Images

 この困難なシーズンにおいて、改めて浮き彫りになった真実がある。それは、タケ・クボ(久保建英)が単なる一人のサッカー選手ではなく、並外れた特別な資質を持つ存在だということだ。

 物事がうまくいかない時こそ、真の天才というものはその姿を現す。テニス界の至宝ナダルがそうであるように、プレッシャーのない平時ではなく、絶体絶命の窮地においてこそ最高の力を発揮する者たちがいる。タケもその一人だ。

 決して順調とは言えない今シーズンの中で、彼は最高の自分を取り戻した。シーズン序盤の低空飛行が響き、前半戦を終えて11位に甘んじているチームを、再び欧州カップ戦出場権争いという野心的な目標へ引き戻そうとする彼の戦いは、まさに称賛に値する。

 サッカー界には、状況が悪化すると悪意に満ちた見方をする者が少なくない。「新監督の下で、彼は別の選手になった」と非難する声も聞こえた。だが、それは真実ではない。タケはいつだって、チュリ・ウルディン(白と青の意)のユニフォームのために全力を尽くしてきた。
 
 その歩みを一時的に止めたのは、 本人ですら予想だにしていなかったほど深刻な足首の怪我だった。サン・セバスチャンにやって来て以来、最も深刻だった身体的な問題をようやく克服した時、彼本来の輝きが再び放たれ始めたのだ。

 タケは、解任の危機に瀕していたセルヒオ・フランシスコを救おうと、孤独な戦いを挑んだ。他のチームメイトたちは同じようには振る舞えなかった。彼ら自身も、監督を救うために十分な力を尽くせていなかったことを、公の場で認めている。タケはマイクの前で率直に真実を話し続けた。それは誰かを非難するためではない。たとえそれが短絡的だと揶揄されようとも、彼は真実を語ることを恐れないだけなのだ。

 コパ・デル・レイ準々決勝進出を賭けたレアル・ソシエダ対オサスナ戦。この大会に限定すれば、1993年の開場以来、アノエタの歴史においておそらく最もエキサイティングな試合が繰り広げられた。この夜、タケはスタンドのファンが味わった「苦悩と歓喜」のすべてをピッチ上で体現した。

 試合を振り返る前に強調しておかなければならない。この日のバレネチェアは極めて低調なパフォーマンスに終始していた。逆サイドからの助けが得られない中、スポットライトは過去数年で何度も繰り返されてきたように、再びタケへと集中した。
 

次ページタケの心身は一滴のエネルギーも残っていないほど「空っぽ」だった

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