TM長崎戦で確かな存在感。大宮で山本桜大が描く成功のビジョン「モチベーションを高くやらないと、試合には出られない」

2026年01月18日 河治良幸

昨季は山口で10得点をマーク

今季は大宮で勝負する山本。「攻撃でもっと違いを出せるようにしたい」と意気込む。写真:河治良幸

 RB大宮アルディージャは沖縄キャンプをスタートして4日目となる1月17日に、初めての対外試合を行なった。

 相手はJ1に昇格したV・ファーレン長崎。30分×3本の形式で、コンディションが100%でないなかでも、大宮らしいダイナミックな守備と攻撃を繰り出す姿勢は見られた。

 しかし、結果は0-2の敗戦。この時点でのトライ&エラーは当たり前だが、宮沢悠生監督は「まだ1週間目で、自分たちのやろうとしていることが、なかなかうまくいかないことは多々出てきた」と振り返った。

 そのなかで大宮にとってポジティブな要素は、新戦力の選手が少なからずチームにプラスのものをもたらせる可能性を見せたことだろう。

 その一人が、J1の柏レイソルから育成型期限付きで移籍してきたFW山本桜大だ。長崎戦は2本目に登場し、MF小島幹敏やMF泉柊椰のサポートを得ながら、前からの守備と動き出しの鋭い攻撃で、ゴールこそなかったが、確かな存在感を示した。

 大宮ではFWにも第一に高い守備強度が求められる。「今日、やってみてきつかったんですけど、守備の部分は慣れると思うので。早く慣れて、攻撃でもっと違いを出せるようにしたい」と山本。そうした守備で求められるタスクを当たり前にやりながら、ゴール前でストロングを発揮していくには、フィジカル面もさらに上げていく必要があるだろう。ただ、その可能性は十分に感じさせた。

 長崎戦では後ろからもアバウトなボールが多くなったが、山本は「個々に良い選手がいるので。質も高いですし、縦に刺すパスとか、良いボールを足もとにくれる時もある。そうなったら、自分の良さが出てくると思います」と前向きにイメージする。

 全体のコンディションも整っておらず、組み合わせも手探りの状況ではあるが、ビジョンの共有が進んでくれば、中盤のクオリティは山本の特長を活かすためのトリガーになりうるだろう。
 
 昨シーズンは、柏からのレンタルでレノファ山口FCでプレーし、シーズン10得点を記録。最終節には大宮を相手に2ゴールを決めて、山口を逆転勝利に導いている。残念ながら、他会場の結果により山口は降格してしまったが、山本としてはストライカーとしての確かな自信を掴むシーズンとなった。その勢いを駆って、柏で勝負する道もあったかもしれないが、山本は大宮でのチャレンジを決断した。

 レッドブルグループのフィロソフィーをベースに、Jリーグの中でも強い上昇志向を見せる大宮の環境に身を置くことになった山本が、率直に感じたのは個々のモチベーションの高さだ。

「練習から、モチベーションを高くやらないと、試合には出られないという雰囲気もあります」と山本。仲間であり、ライバルでもあるチームメイトからは、大きなビジョンを持つクラブに所属できている感謝、そして自分次第で未来を変えられるチャンスがあるという雰囲気が、オン・オフで伝わってくるという。
 

次ページ選手としての価値を高める好機に

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事