190センチの高さとスピードは世界基準。U-23日本代表のDF⼩泉佳絃がGS最終戦で絶品クロス、“青森山田育ち”の大器に漂う飛躍の予感【現地発】

2026年01月14日 松尾祐希

明治大で昨年9月に右SBへコンバート

カタール戦でフル出場を果たした⼩泉。先制点をアシストするなど、好パフォーマンスを披露した。写真:佐藤博之

[U-23アジア杯]日本2−0カタール/1月13日/King Abdullah Sports City Hall Stadium

 190センチの高さとスピードは世界基準。アスリート能力に長ける右SBが飛躍の予感を漂わせるパフォーマンスを見せた。

 サウジアラビアで開催されているU-23アジアカップ。すでに首位通過を決めているU-23日本代表(今大会は28年夏のロス五輪を目ざす21歳以下のチームで参戦)はカタールと対戦し、2−0で勝利して3連勝となった。

 前節から8人の選手を入れ替えた大岩ジャパンにおいて、可能性を示した選手がいる。右SBでフル出場したDF⼩泉佳絃(明治大)だ。

 後半途中から起用されて初出場を飾ったUAEとの第2節(3−0)に続き、カタール戦では右SBでスタメンに抜擢。グループステージ突破が決まった状況下でプレッシャーを感じずにプレーできる環境もあり、序盤から持ち前の推進力を武器に存在感を示した。

「前への推進力やスプリントでチャンスメイクしていく。まずは自分の良さを出すことにフォーカスして試合に入った」(小泉)

 冷静に試合を振り返った通り、アグレッシブな姿勢で高い位置に顔を出す。守備時は5−4−1、攻撃時は3−2−4−1のシステムで仕掛けてくるカタールのサイドプレーヤーを上手く牽制しながら前に入るだけではなく、内側にもポジションを取って攻撃のリズムを作り出した。

 最大の見せ場は30分。MF嶋本悠大(清水)から右サイドの深い位置でパスを受けると、正確なクロスをファーサイドに送り込む。

「ファーが空いているのは見えていたので、そこに届けようという気持ちで蹴った」というボールは、一番奥に走り込んでいた左ウイングのFW古谷柊介(東京国際大)に届く。これを古谷が頭で合わせ、小泉は先制点のアシストに成功した。
 
 以降も右サイドを何度もアップダウンし、攻守で躍動。後半になっても運動量は落ちず、日本の勝利に貢献した。

 高さと速さを考えれば、CBというポジションでも可能性を感じさせる。実際に青森山田時代は高校2年次のボランチ起用を経て、最終学年ではDF山本虎(現・東洋大)とのCBコンビで高校サッカー選手権を制覇。24年春に明治大へ進学してからもCBとしてプレーしていたが、怪我から戻ってきた昨年9月に右SBへコンバートされた。

 そこから世代別代表歴がなかった男は、わずか2か月後にロス五輪世代のチームに初めて招集され、右肩上がりで成長を続けている。半年前まで代表とは無縁。そんななかで今や、世界に飛び出そうとしつつある。大岩剛監督も小泉の成長ぶりに太鼓判を押す。

「それくらいやって当然のポテンシャルを持っている。自信を持つきっかけになればいいし、こういうのがチームに勢いをもたらす存在になると思う」

 本人も手応えは十分。「同世代で世界のトップレベルにある選手たちとできたというのは、自分の自信になった」という昨年11月のイングランド遠征を経て、今回はアジアの強敵と戦う経験ができている。さらに自信を深められれば、一気にブレイクしたとしても不思議ではない。

 新たな自分と出会うべく、サウジアラビアの地で研鑽を積む成長株の勢いは止まるところを知らない。ノックアウトステージでも恐れずに仕掛け、自分の未来を切り開けるか注目だ。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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