【選手権】取材ライターが選ぶ大会ベスト11! 初優勝の神村学園から大暴れ“7発”の得点王を含む最多4人、間違いない今大会のMVPは…

2026年01月13日 森田将義

タイからやってきた大ブレイク守護神も

森田氏がセレクトした大会ベストイレブン。(C)SOCCER DIGEST

 激闘の連続だった第104回選手権は、インターハイとの夏冬2冠となる神村学園の初優勝という歴史的な結末で幕を閉じた。

 全国から集った強豪校が鎬を削るなか、個の力とチームへの献身を兼ね備えた選手たちが、大舞台で強烈な存在感を放った。ここでは大会を通じて輝きを放った11人を厳選。高校サッカーに精通する森田将義氏にセレクトしてもらった。

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GKプムラピー・スリブンヤコ(鹿島学園/2年)
Jリーグ入りを目ざし、高校入学と同時にタイからやってきた守護神は、選手権を機に大ブレイク。「年間通じて色んなチームを見てきたなかでもキーパーとしての素質が高いレベルにある」と太鼓判を押すのは鈴木雅人監督で、恵まれたサイズを生かしたシュートストップと飛距離のあるキックで準優勝に貢献した。

DF村上 慶(大津/3年)
「もっと攻撃参加できたし、守備力も出し切れなかった」と振り返るインターハイの悔しさを晴らすため、選手権ではサイドバックとは思えない思い切りの良いオーバーラップを何度も披露。ゴール前に顔を出す回収も多く、1回戦から3試合連続得点とストライカー顔負けの働きぶりだった。

DF中野陽斗(神村学園/3年)
選手層の厚さが売りのチームだが、有村圭一郎監督が「中野だけは替えが効かない」と絶大な信頼を寄せるのも頷ける。競り合いで強さを発揮するだけでなく、危機察知能力の高さを活かしたカバーリングも一級品。中野だから防げたピンチも今大会は多かった。主将としての貢献度も高く、今大会のMVPで間違いない。
 
DF齊藤空人(鹿島学園/3年)
昨年、選手権は未出場ながらもU-17高校選抜に選ばれるなど、CBとしての能力は確か。これまでは、なかなか全国大会で結果を残せずにいたが、今大会は全試合を通じて高い守備力を発揮。チーム最高成績を塗り替える準優勝という結果は「結果が出なくて苦しくてもめげずにやってきた。それが今、芽が咲いた」と話す齊藤の貢献が大きい。

DF増田大空(流経大柏/3年)
タレント揃いだった左SBの中でも、攻撃の貢献度はピカイチだった。お手本はTikTokで目に留まったという同じ左利きの元日本代表、中村俊輔。球種によって蹴り方を変えるキックが特徴で、独特なフォームから質の高いボールを繰り出すため相手は対応が難しい。サイドだけでなく内側で組み立てにも絡み、流経大柏の攻撃を牽引した。

DF荒木仁翔(神村学園/3年)
希望していた大学への進学が叶わず、就活の場として挑んだ今大会は「とにかく走ってクロスを上げて、結果を残そうと思っていた」。「自分に負けないようにフィジカルトレーニングをやってきたので成果が出ている」と左サイドで上下動を繰り返し、好クロスを連発。4アシストと結果を残した彼には複数のオファーが届いている。
 

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