目標はプロ入りとエデルソン!神村学園GKの挑戦は続く。「めっちゃきつい」練習を実らせて2冠、その実感は超意外なタイミング【選手権】

2026年01月13日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「大学で1から積み直して、プロの舞台に挑戦したい」

6万人が来場した決勝でビッグセーブを炸裂させた寺田。エデルソン(右)を参考にしている。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)/Getty Images

[高校選手権・決勝]神村学園(鹿児島)3−0 鹿島学園(茨城)/1月12日/MUFGスタジアム(国立競技場)

 今大会5試合で18得点。インターハイ王者であり、優勝候補筆頭として臨んだ神村学園は、強力な攻撃力がクローズアップされがちだが、攻守のバランスが非常に優れたチームだ。

 それゆえ、堅守も光った。5試合でわずか2失点に抑え込んだなか、守護神の寺田健太郎(3年)が確かなインパクトを放った。クリーンシートを達成した決勝で、特に圧巻だったのは、2-0で迎えた後半11分のシーンだ。

 FKから強烈なヘディングシュートを浴びるも、驚異的な反応でビッグセーブ。その瞬間、チームメイトが次々に駆け寄って称えた。1点を返されていれば、鹿島学園の反撃ムードは一気に高まり、全く違う展開になっていたかもしれないだけに、ターニングポイントと言えるワンシーンとなった。
 
「対策と分析の中で、相手のセットプレーは脅威でした。シュートを打たれた時はマークが外れていて、フリーな相手が見えていて、タイミングを合わせて止められたので良かったです。めっちゃ気持ち良かったです(笑)」

 自身のビッグセーブをそう振り返った寺田は、喜びを噛みしめた。

「2冠できてまじで嬉しいです。夏(インターハイ)の優勝からみんなで切り替えて、『選手権に向けてまた頑張っていこう』と話して、そのままおごらず頑張れたので良かったです。3年間の寮生活やフィジカルトレーニングがめっちゃきつかったです。やっぱ走りの部分が1番きつかったです。何キロとかはないんですけど、何本もダッシュしました」

 偉業の達成を実感したのはタイムアップ直後ではなく、かなり意外なタイミングだった。

「6万人の国立で、自分がテレビで見ていた舞台で優勝の実感があまりなくて、1人でトイレに行ってる時に1番実感が湧きました。みんな良い意味で『やってしまったな』みたいな感じでした」

 中京大学に進学する。「大学4年間でしっかりまた1から積み直して、プロの舞台に挑戦したい」とさらなる飛躍を誓うなか、手本にしているのはブラジル代表GKだ。

「参考というか、好きな選手はエデルソン選手です。キックが魅力の選手なので、自分もキックを磨いて、ビルドアップの部分でももっと貢献できたらなと思います」

「めっちゃきつい」練習を実らせ2冠を果たしたが、寺田の挑戦はまだまだ続く。プロ入りの夢も叶えられるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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