「正守護神には疑問が残る」白熱する“スペイン代表GK論争”に代表OBのカニサレスが見解「私が思うベストは…」

2026年01月08日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

いまだA代表未招集の24歳

スペインを代表するGK陣。(左から)U・シモン、ラヤ、レミロ、J・ガルシア。(C)Getty Images

 6月に開幕する北中米ワールドカップ(W杯)で、スペイン代表のゴールマウスを守るのはだれか――。

 いまスペインでは、こんな議論が熱を帯びている。現在、絶対的守護神として君臨しているのはアスレティック・ビルバオに所属するウナイ・シモン(28歳)だ。20年11月に代表デビューを飾ったU・シモンは、21年のEURO、22年カタールW杯、24年のEUROと、直近のメジャー大会すべてで正守護神に君臨。EURO24では優勝に貢献した。

 その控えは、プレミアリーグで首位を走るアーセナルの正GKダビド・ラヤ(30歳)が2番手、レアル・ソシエダで久保建英とプレーするアレックス・レミロ(30歳)が3番手。チェルシーのロベルト・サンチェス(28歳)が代表から漏れてしまうという盤石ぶりだ。

 この盤石なメンバーに割って入ろうとしているのが、バルセロナのジョアン・ガルシア(24歳)だ。昨シーズンはエスパニョールでリーグ1位のセーブ数を記録し、チームの1部残留の立役者に。今シーズン夏に宿敵バルサへ2500万ユーロ(約41億2500万円)の移籍金で加入すると、瞬く間に正守護神の座を奪取した。

 ハイライン戦術を実践するバルサにあって、最終ラインの裏を取られてピンチを迎える場面が多いが、J・ガルシアは持ち前の反応速度を活かしてビッグセーブを連発。バルサは今シーズンのラ・リーガで2敗しているが、いずれもJ・ガルシアが怪我で離脱していて、出場した試合は12勝1分けと、圧倒的なプレゼンスを放っている。
 
 そして1月7日に行なわれたスーペルコパ準決勝で、バルサとアスレティックが対戦。J・ガルシアとU・シモンともに先発し、いわば"直接対決"となった一戦は、バルサが5-0でアスレティックを一蹴した。

 とくに3点目のルーニー・バルドグジのゴールは、コース・スピードともにそこまで厳しいシュートではなく、ファンからはU・シモンのパフォーマンスに対する厳しい意見が噴出。それに伴い、A代表未招集のJ・ガルシアの待望論が過熱しているのだ。

 そんな中、スペイン代表で46キャップを誇り、バレンシアを二度のラ・リーガ制覇に導いたレジェンドGK、サンティアゴ・カニサレスがラジオ番組『El Partidazo』で代表のGK論争に言及した。スペイン紙『ムンド・デポルティボ』が報じている。

 カニサレスは「代表のゴールキーパーを選ぶのは非常に難しい」と前置きしながらも、次のように見解を述べた。

「私にとって、ベストなのはまだ代表に選ばれていない選手(ジョアン・ガルシア)だ。控え(ダビド・ラヤ)も素晴らしいが、正ゴールキーパー(ウナイ・シモン)については疑問が残る」

 約5か月後の本大会までに、正守護神の交代はあるのか。まずは3月に開催されるフィナリッシマのアルゼンチン戦で、ルイス・デ・ラ・フエンテ監督がJ・ガルシアを初招集するのか注目だ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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