「めちゃくちゃ嬉しい」広島レジーナを皇后杯初制覇に導く!劇的決勝弾の中嶋淑乃は“狙い通り”の一撃に歓喜「潜りこめば出してくれると…」

2026年01月01日 石田達也

「良いスタートを切れました」

土壇場で決勝ゴールを決めた中嶋。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 14年ぶりとなる元日、国立競技場で、皇后杯の決勝が行われ、サンフレッチェ広島レジーナがINAC神戸レオネッサ対と対戦。2-1で熱戦を制し、チーム創設5年目にして初優勝に輝いた。

「苦しいゲームではありましたが、最後まで戦って、自分たちの良さを表現しようと90分間、戦えたことが良かったと思いますし、最後に勝ち切れるゲームができたことは評価できると思います」

 赤井秀一監督はそう大一番を振り返った。

 試合開始30秒も経たない中でMF成宮唯にシュートを浴びるなど、前向きでボールを奪うことで前線の高い位置から攻撃を仕掛けてくる神戸に対し、広島は押し込まれる形でのスタートとなった。

 だが20分すぎに潮目が変わる。広島が球際や切り替えの意識を高めて、セカンドボールを回収。両サイドを積極的に前に押し出ていく。

「サイドが低すぎたので、守備の行き方を変え2トップで追っていたところを縦関係にした」(FW中嶋淑乃)ことで流れを呼び込むと、31分に左サイドからダイレクトプレーでボールをつなぎ、マイナスのクロスをMF李誠雅が左足でゴールに突き刺して先制点を奪う。

 その後も、中嶋を中心に広島は躍動。再三に渡って、左サイドから神戸守備陣を切り裂き、脅威を与える。

「自分のところで勝てたらチームのためになると思っていたので、絶対にチャンスメイクをたくさんしようと思って挑んでいました」(中嶋)

1点リード迎えた47分、FW上野真美とGK大熊茜が交錯して広島にPKが与えられるも、"キッカー"上野のシュートはコースを読まれ、止められる。

 ここで決めていれば一気に流れを持ってこられたのだが、そう簡単には勝たせてもらえない。

 中嶋はPKを蹴る前の上野に「『リラックスして。外しても大丈夫だから』と声をかけていた」という。後半、必ずゴールを奪える自信があったからこそ、失敗に終わっても誰一人として慌てる様子はなかった。

 しかし、66分、神戸のFW久保田真生に右足で押し込まれ、同点とされる。
 
 広島のメンバーはピッチ上で集まると、「後半。ここから点を獲りに行こう」と自分たちがやるべきことを再確認。中嶋もギアを上げて、クロスをゴール前に供給するが、なかなか得点には結び付かない。

 それでも試合終了間際に、中嶋が大仕事をやってのける。中央へ走り込み、敵陣内でボールをキープした上野からパスを受けると、迷わずに右足を振り抜きゴールネットを揺らしたのだ。

「残り時間も、あまりなかったのでめちゃくちゃ嬉しかったです」と笑顔を見せた中嶋はと、「上野選手がボールを持った時に、中のスペースが空いていたので潜りこめば出してくれると。良いボールが来たので思い切り足を振りました」とコメント。加えて、「自分からシュートに行く場面も少なかったので、どこかで自分からシュートを打ちにいきたいと思っていて、中に入っていけたことが良かったです」とアディショナルタイムの劇的決勝弾を噛み締めた。

 また、センターバックとして背番号11の活躍を見守っていたDF市瀬千里は「ドリブルのところなど相手が読んでいても防げないところはあります」と、その活躍を称えた。

 中嶋は「悪い時間帯もありましたが、チーム全体で守り切って得点を重ねられたことが良かったと思っています」と話し、「良いスタートを切れました。2026年も、もっと頑張りたい」と、さらなる活躍を誓った。

取材・文●石田達也

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