［高校選手権・２回戦］聖和学園（宮城）３－１ 徳島市立（徳島）／12月31日／Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

　12月31日に第104回全国高校サッカー選手権の２回戦が各地で開催。徳島市立（徳島）は聖和学園（宮城）とUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで対戦。25分に先制点を奪われるも、34分にDF柏木優一朗（２年）の得点で同点に追いつく。だが、後半に２失点し、１－３で敗れた。

　試合後、徳島市立のGK李ハソン（３年）がミックスゾーンで取材に応じ、次のように振り返った。

「みんな頑張ってくれていました。先制点を取られましたが、柏木が決めてくれて前半を良い形で終えることができました。後半の部分でみんな疲れが出てしまったり、集中が少し途切れたあたりに失点してしまった。自分たちの甘さが出てしまった」
 

　それでも「全体として悪くはない試合だった。みんなけっこう走ってくれましたし」とチームメイトの奮闘も称える。

　今日の試合には、李の家族や韓国から兄も駆けつけていた。家族や観客席からの応援に、李は「だいぶ力になりました」と述べ、「お兄ちゃんが見ている前で良い姿を見せたいという気持ちもすごく強かった。失点をしてしんどい時でも、観客席には家族や他の仲間もいる。メンバーに入れなかった仲間のためにも、何としても勝ち切りたいと思って、最後まで声をかけながら頑張った」と明かす。

　全力を尽くした。だが、あと一歩届かなかった。守護神は「結果で見せることができなくて、負けという形になってしまい、すごく申し訳ない。僕が残り２本を止めていれば、結果は絶対に変わってきたと思うので、まだまだ甘いな、自分は。もっとやらなきゃいけない」と唇を噛む。

　卒業後は大学に進学する。李は「行けるところまで行きたい」と話す。「この経験を糧にして、大学ではもっと上を目ざしていけるようにしていきたい」とも。

　最後に「目標は国の代表として代表のチームに出ること。そのためにJリーグを目ざしたい。日本のサッカーはレベルが高く、Jリーグはすごくハイレベルで世界的にも注目度がある。そこで活躍できる選手になっていきたい」と力強く語った。

取材・文●沖野楓弥（サッカーダイジェストWeb編集部）

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