「彼らがホンダなら我々は一体何なんだ!」最下位クラブ指揮官が激動の名門を語る「そんなに苦しいなら、喜んで勝点を交換するよ!」

2025年12月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼が就任して以来、セルティックは大きく成長した」

旗手や前田(下)を擁するセルティックは逆転で5連覇なるか。(C)Getty Images

 前田大然、旗手怜央、山田新、稲村隼翔を擁するセルティックは、スコットランドリーグ5連覇を果たせるか。見方は様々だ。

 10月末にブレンダン・ロジャーズ監督が電撃辞任後、73歳のレジェンド指揮官、マーティン・オニールが再登板。すると、7戦6勝と上昇気流に乗ったものの、ロジャーズの正式な後任としてウィルフリード・ナンシー監督が就任した途端、大失速した。

 システム変更による混乱もあり、新体制初陣からまさかの4連敗。セント・ミレンとのリーグカップ決勝といった大一番も落とした。直近のアバディーン戦でようやく初勝利を掴んだとはいえ、ナンシー監督への風当たりは依然として強く、能力に疑問を呈す声が絶えない。

 ただ一方で、スコットランドリーグ最下位のリビングストンを率いるデービッド・マーティンデール監督は、異なる考えの持ち主だ。地元紙『THE SCOTTISH Sun』によれば、51歳のスコットランド人指揮官は12月27日のセルティック戦を前に、次のように語った。

「彼(ナンシー監督)が就任して以来、セルティックは大きく成長したと思う。カップファイナルでは、セント・ミレンがその日、より優れたチームだった。しかし、彼はそのタイミングで指揮を執らなければならなかった。オニールが素晴らしい仕事をしたことでも彼に多少プレッシャーがかかっていた。

 もし彼がカップファイナルを制し、次の数試合でも勝利を収めていたら、誰も何も言わなかっただろう。誰もが彼の勇気を称賛していただろう。それは全て後知恵であり、事後では誰もが専門家になる。私としては、彼に対する反応は失望すべきものであり、不公平だと思う。この国は非常に批判的であり、その傾向は現代においてさらに悪化している」
 
 ロジャーズ元監督はセルティック在任中に「ホンダ・シビックの鍵を渡されて『フェラーリのように走れ』と言うわけにはいかない」と口にし、現チームは高級車のレベルにないと伝えた。マーティンデール監督は話題となった"ホンダ発言"にも触れ、こう付け加えた。

「彼らは依然としてセルティックであり、素晴らしい選手たちを擁している。ロジャーズはフェラーリとホンダ・シビックについて話していたが、私は彼の言いたいことが理解できた。少し同意したよ。でも、彼らがホンダなら、我々他のチームは一体何だって言うんだ!彼らは依然として巨大クラブでプレーするトップ選手たちだ。むしろ彼らの立場になりたい——もし彼らがそんなに苦しいなら、喜んで勝点を交換するよ!」

 激動の名門は勝点35で、1試合消化が多い首位のハーツを6ポイント差で追っている。今季は一体どんな決着を見るのだろうか。ただまずは、勝点9で最下位のリビングストンとのアウェーゲームに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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