U-20W杯で知った“1点の重み”
佐藤が大岩監督率いるU-22日本代表の活動に初参戦している。写真:松尾祐希
激動の1年だった。今までにない悔しさを味わった一方で、多くの経験を積んだのも事実。一回りも二回りも強くなったMF佐藤龍之介が、大岩剛監督が率いるチームの活動に初参戦している。
2028年のロサンゼルス五輪を目ざすU-22日本代表(20歳以下の選手で構成されたロス五輪世代のチーム)が"IBARAKI Next Generation Cup2025"に出場し、12月24日に関東大学選抜との初戦に臨んだ。
先発出場した佐藤は4−3−3のインサイドハーフで起用され、持ち味を発揮。疲労などを考慮されて30分という限られた出場時間ではあったが、2列目でボールを引き出しつつ、自らもゴール前に入り込んでチャンスに絡んだ。
守備でも役割を理解し、プレス時は1トップを務めるFW道脇豊(べフェレン)の横に入って献身的に相手に圧力をかけ続けた。
前半は1−1と思わぬ苦戦を強いられたものの、後半に攻撃陣が爆発したこともあって5−1で勝利。試合後、ミックスゾーンに現れた佐藤は「フィジカル的には半分くらい(の状態)」でシーズン閉幕後は2週間ほどオフをとっていたとあって、「めちゃくちゃきついし、重いです」と苦笑いを浮かべたが、コンディションを上げていくうえでも「しっかりやっていきたい」と前を向いた。
振り返れば、今季が飛躍の年だったのは間違いない。高校2年生だった一昨季の秋からプロ契約を結んでいたFC東京を離れ、ファジアーノ岡山に期限付き移籍を決断。生まれて初めて東京を離れたなかで、開幕から出場機会を手にした。
右ウイングバックをはじめ、左ウイングバックやシャドーのポジションでも躍動。チームに欠かせない選手として存在感を高めた。
その活躍が認められ、6月にはA代表に初招集。ワールドカップのアジア3次予選・インドネシア戦でデビューを飾り、7月には国内組で挑んだE-1選手権にも出場した。
2028年のロサンゼルス五輪を目ざすU-22日本代表(20歳以下の選手で構成されたロス五輪世代のチーム)が"IBARAKI Next Generation Cup2025"に出場し、12月24日に関東大学選抜との初戦に臨んだ。
先発出場した佐藤は4−3−3のインサイドハーフで起用され、持ち味を発揮。疲労などを考慮されて30分という限られた出場時間ではあったが、2列目でボールを引き出しつつ、自らもゴール前に入り込んでチャンスに絡んだ。
守備でも役割を理解し、プレス時は1トップを務めるFW道脇豊(べフェレン)の横に入って献身的に相手に圧力をかけ続けた。
前半は1−1と思わぬ苦戦を強いられたものの、後半に攻撃陣が爆発したこともあって5−1で勝利。試合後、ミックスゾーンに現れた佐藤は「フィジカル的には半分くらい(の状態)」でシーズン閉幕後は2週間ほどオフをとっていたとあって、「めちゃくちゃきついし、重いです」と苦笑いを浮かべたが、コンディションを上げていくうえでも「しっかりやっていきたい」と前を向いた。
振り返れば、今季が飛躍の年だったのは間違いない。高校2年生だった一昨季の秋からプロ契約を結んでいたFC東京を離れ、ファジアーノ岡山に期限付き移籍を決断。生まれて初めて東京を離れたなかで、開幕から出場機会を手にした。
右ウイングバックをはじめ、左ウイングバックやシャドーのポジションでも躍動。チームに欠かせない選手として存在感を高めた。
その活躍が認められ、6月にはA代表に初招集。ワールドカップのアジア3次予選・インドネシア戦でデビューを飾り、7月には国内組で挑んだE-1選手権にも出場した。
9月も森保一監督のチームでプレー。自信を深めたなかで、9月下旬からは同世代の仲間たちとU-20ワールドカップに参戦した。しかし――。3連勝でグループステージを突破したものの、ノックアウトステージ・ラウンド16でフランスに敗戦。圧倒的に攻め込みながらもスコアレスで延長戦となり、後半アディショナルタイムにPKで失点して大会を去った。
チャンスを逃した数は数え切れない。佐藤自身も多くのシュートを放ち、決定機を逃した場面が多くあった。その悔しさは今も忘れていない。
「決めようと思っても、簡単に決められるわけではない。そこで自分が外したことに対して、『外したちゃったな』で済ませないで、しっかりと振り返っていく。1本1本の重みを持つことが大事」
悔しさは必ず晴らす。帰国直後の10月18日に行なわれたJ1・34節のセレッソ大阪戦(1−2)で、U-20W杯の悔しさを晴らすようなミドルシュートをねじ込んだのは成長の証だった。
最終的にチームはJ1残留を果たし、自身も28試合に出場して6得点をマーク。ベストヤングプレーヤー賞を受賞した。12月24日にはFC東京復帰も発表され、気持ちを新たにした。
「今年以上の活躍をしないとダメ。自分が目標としているところには届かない。今年は今年で忘れて、来年また自分の力を出していきたいです。ワクワクしている」
FC東京で再スタートを切る来シーズン。しかし、その前にやるべきことが残されている。 "IBARAKI Next Generation Cup2025"の後、U-23アジアカップが年明けに控えているからだ。
ロス五輪の最終予選を兼ねた28年のアジアカップを見据えたうえでも、負けは許されない。28日にメンバー発表が予定されているなかで、"1本の重み"を知った佐藤は進化を示せるか。来年6月のW杯出場も視野に入れる19歳から目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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「決めようと思っても、簡単に決められるわけではない。そこで自分が外したことに対して、『外したちゃったな』で済ませないで、しっかりと振り返っていく。1本1本の重みを持つことが大事」
悔しさは必ず晴らす。帰国直後の10月18日に行なわれたJ1・34節のセレッソ大阪戦(1−2)で、U-20W杯の悔しさを晴らすようなミドルシュートをねじ込んだのは成長の証だった。
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