夏に日本人エースの移籍を破談にした欧州名門、冬の流出を阻止できるのか。地元メディアは警鐘「信じるだけでは不十分」

2025年12月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼のコミットメントを疑問視した者もいた」

去就が注目されている前田。(C)Getty Images

 セルティックのウィルフリード・ナンシー監督は、前田大然が1月の移籍市場で去ることがないように願っている。

 夏に移籍を希望しながらクラブから認められなかった前田。だが、ナンシーは前田が「ここで本当に幸せ」と主張。「彼をとどめておきたい。彼もそう分かっている」と話した。

 ただ、だからといって、選手が必ず残留するとは限らない。1年前、シーズン途中に古橋亨梧がセルティックを去り、驚きを誘ったのは周知のとおりだ。

 ナンシーの発言を受け、専門サイト『Celts Are Here』は「重要なコメントだ」と報じた。

「何かを保証するからというわけではなく、マエダがすでに出ていくつもりだという考えに抗うものだからである。彼のコミットメントを疑問視した者もいた。検証すれば通用しない主張だ」
 
 同メディアは「ダンディー戦で決勝点をあげた選手であり、顔面に痛打を受け、目をはらし、縫ってまで、最後まで試合を戦い抜いた選手だ。心ここにあらずなら、やる気がなければ、そのようなことはしない」と、前田の姿勢を称賛しつつ、クラブの重要性を指摘している。

「マエダのコミットメントが問題になったことはない。問題は信頼だ。すでに一度失敗した経営陣に対する信頼、失策を続けたフットボール部門に対する信頼である」

「ナンシーは残るようにマエダを説得できると信じているのかもしれない。それで正しいかもしれない。ただ、信じるだけでは不十分だろう。セルティックがようやく言葉に伴う行動をとれるのか、夏の混乱の結果として主力選手を再び失うことになるのか、1月に試される」

 夏の編成が酷評され、シーズンに入ってからもチームが苦戦し、黄金期だった近年の強さが見られなくなったセルティック。夏に続き、冬も前田を引き留められるのか。それとも、異なる決断を下すのか。その選択が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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