「悩みに悩んで決断しました」26歳DFが13年在籍のヴェルディに別れ。川崎へ完全移籍「すべてを出し切ります」

2025年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ヴェルディで過ごした時間は自分にとって大切な大切な時間」

川崎への完全移籍が発表された東京Vの谷口。写真:鈴木颯太朗

 川崎フロンターレは12月19日、東京ヴェルディDF谷口栄斗の完全移籍加入を発表した。

 ジュニア時代から東京Vのアカデミーで育った谷口は、大学は国士舘大に進学。卒業後の2022年に東京Vに"帰還"。1年目から出場機会を得て、4年目の25シーズンはJ1で35試合に出場し、3得点・1アシストをマークしていた。

 今回の移籍にあたり、26歳DFは川崎の公式サイトで以下のとおりコメントした。

「川崎フロンターレに関わるすべての皆様、初めまして!東京ヴェルディから加入します、谷口栄斗(ひろと)です!偉大なクラブの一員になれたことを非常にうれしく思います。クラブの目標達成に向け、妥協することなく、すべてを出し切ります。良いお年を!」
 
 また東京Vを通じては、「この度、川崎フロンターレに移籍することになりました。悩みに悩んで決断しました。ヴェルディは大好きなクラブで感謝しかありません」とし、こう続けた。

「ただ僕に残された時間は多くはありません。この先のサッカー人生で、シャーレを掲げたい、その先の景色が見たいという目標を持っています。年齢と共に時間がなくなる中、自分の目標のために勝負をしたいと思い、決断しました。

 ヴェルディは大きな可能性を秘めたクラブです。だからこそ身体を投げ出し、全力で戦い抜いてきました。自分に正直に生きたい。

 小学4年生でこのクラブに入り、サッカーの楽しさ、この世界の厳しさを学び、1人の人間としてもヴェルディでのサッカーを通して成長させて頂きました。

 ユースから直接トップ昇格が出来ず、国士舘大学を経てまたこのクラブにプロ選手として帰って来れたこと、この世界に飛び込ませて頂けるチャンスを与えてくださった故 大澤先生、永井さんに大きな感謝を伝えたいです。そして小学生でこのクラブに出会わせてくれた家族にも感謝したいです。

 いつサッカーが出来なくなるかわからないこの世界、短いサッカー人生でヴェルディをJ1に戻せたこと、あの瞬間をピッチの上で迎えられたこと、ヴェルディを背負って戦えたことが本当に夢のようで、最高の瞬間でした。

 ヴェルディで過ごした時間は自分にとって大切な大切な時間で何にも変えることの出来ない特別なものです。

 どんな時も声を枯らす事なく応援、サポートしてくださったファン・サポーターの皆さん。皆さんと共にJ1に戻れて幸せでした。

 甘かった自分にこの世界の厳しさを叩きこみ、この世界で生きるんだ、とより一層の覚悟を芽生えさせてくれた、城福さん。高いレベルで指導、要求してくださった、和田さん、森下さん。本当に感謝しています。そしてアカデミー時代からヴェルディで関わって頂いた全ての皆さまにも感謝したいです。

 アカデミー時代から合わせて13年間、本当にお世話になりました。ありがとう、ヴェルディ。谷口栄斗」

 長年在籍したクラブへの深い愛を示した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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