香川、先制点を含む2ゴールで勝利に大貢献! 気分良くリーグ開幕戦へ

2016年08月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ゴールへの意識とスペースに走り込む勤勉な動きによるゴール。

ゲッツェはコンディション不良のままであり、リーグ開幕戦も出場が濃厚な香川。その直前での2ゴールは、非常に大きい。写真は先制点 (C) Getty Images

 8月22日(現地時間)、DFBカップ1回戦が行なわれ、ドルトムントは4部リーグのアイントラハト・トリアーを3-0で下し、次ラウンド進出を決めた。
 
 週末にブンデスリーガ開幕戦を控え、トゥヘル監督がどんなメンバーをピッチに送り出すかが注目されたが、香川は14日に行なわれたバイエルンとのスーパーカップに続き、スタメン出場を果たした。
 
 試合は当然と言うべきか、ドルトムントが主導権を握る。香川は2列目の真ん中、トップ下として縦横広く動き、積極的にボールを触りに行き、チャンスメイクに努めた。
 
 そんな彼に8分、ゴールが生まれる。香川のパスを受けた左サイドのシュールレがオーバメヤンにクロスを合わせようとし、後方に流れたところを、走り込んできた香川が詰めて今シーズンの公式戦初ゴールを決めた。
 
 さらに33分には、カストロからのシュールレへの縦パスが流れたところを、またもやゴール前に走り込んでいた香川が決める。ゴールへの意識の強さと、しっかりスペースに走り込む勤勉な動きが、彼に2つの得点をもたらした。
 
 45分には、デンベレのスルーパスで抜け出したオーバメヤンが右に流れながら上げたクロスを、シュールレがダイレクトで合わせて移籍後初ゴールを決め、ドルトムントは3-0で前半を終えた。
 
 引いた相手に対し、長短を織り交ぜたパスワークと緩急の変化、そして新加入のCBバルトラからの好フィードなどでチャンスを作ったドルトムントは、後半も出だしから攻勢に立つ。
 
 しかし、徐々にペースダウンし、またトリアーがプレッシャーを強めたこともあって、ドルトムントは効果的な攻撃が減り、前半ほど相手ゴールに迫れなくなる。
 
 68分にエムレ・モルとゲレイロの新加入選手2人が交代でピッチに立つと、香川はポジションを1列下げ、ゴールから遠ざかった位置でのプレーが多くなり、3点目を奪うチャンスは訪れなかった。
 
 ドルトムントは幾度かチャンスを作ったものの、オーバメヤンのヘディングシュートがクロスバーにはね返され、モルの強烈なミドルは相手GKの好守に遭うなどして、結局、前半に挙げた3ゴールのみで試合を終えている。
 
 守備では、59分に一度だけ相手に決定機を与えたものの、これもGKヴァイデンフェラーが正面で抑え、失点の危険はほとんどなかった。
 
 難なく2回戦進出を決めたドルトムントは今週末の27日、リーグ開幕戦でマインツと対戦する。
 
 バイエルン戦とトリアー戦で、スタメンはほとんど変わっておらず(変わったのはビュルキ→ヴァイデンフェラー、ラモス→シュールレ)、おそらく週末も今回のメンバーが主体になると思われる。
 
 そして2ゴールを挙げた香川は、コンディションの良さをこの試合でも見せた。後半になって効果的なプレーが減った点は修正すべき課題だが、目に見える結果を出したことで、精神的にも良い状態で次なる戦いに臨めそうだ。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事