「絶対に転んでもただじゃ起きない」指導者・三浦文丈の生き様。底なしの向上心とサッカー愛「無駄なことなんて1つもない」【横浜FC】

2025年12月05日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

「最後のセレッソ戦、しっかりと準備して、勝ちたい」

指導者として現場に立ち続ける三浦監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 横浜FCの三浦文丈監督は、まるで少年のような表情で言う。「やっぱりサッカーが好きなんだよ」。

 現役時代は横浜M、京都、磐田、FC東京で活躍し、36歳でスパイクを脱いだ。引退してすぐに指導者の道に。FC東京や横浜FMではトップチームのコーチほか、アカデミーでも指導にあたった。

 新潟、福岡、岡山、松本、磐田でコーチを務め、長野、新潟、相模原では監督として指揮を執った。今季に横浜FCのコーチに就き、シーズン途中に残留を争うチームの指揮官に就任した。

 現在55歳。引退してから、ほぼ途切れることなく、指導者としてピッチに立っている。シンプルにサッカーが好きで、「ずっと現場に出ている。それが自分の強み」だ。

 横浜FCの監督は今季限り。チームを残留に導くことはできなかった。「やっていくなかで難しかった」と吐露し、「方向性を出して、攻守のところでベクトルを揃えるのは、ある程度はできたと思っている。そういう意味では、いろんな経験を積めたかな」と振り返る。「結果が伴っていれば、最高だったんだけど」とも。
 
 当然ながら、悔しさは残る。何よりも応援してくれるファン・サポーターへの申し訳なさがある。期待に応えられなかったかもしれない。だからこそ、横浜FCでの日々を次につなげなければならない。

「なんとかこれを活かさないといけない。何回も言うけど、絶対に転んでもただじゃ起きない。必ず何かを活かす。無駄なことなんて1つもないと思っている。自分のこやし、栄養にして、次につながるように何とかする」

 底なしの向上心とサッカー愛に突き動かされて、指導者・三浦文丈は現場に立ち続ける。シーズンは残り1試合。「最後のセレッソ戦、しっかりと準備して、勝ちたい。俺が思う未来に向かって、しっかり踏み出せるような試合にしたい」と力をこめた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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