横浜FCのDFンドカ・ボニフェイスが、正直に明かしてくれた。「やっぱり、落ちたり、上がったりというか、残留争いはめっちゃ精神的にきつい」。

　2023年シーズンに、東京ヴェルディから横浜FCに移籍。同年にJ２降格を経験し、翌年はJ１復帰に貢献。迎えた今季もンドカはディフェンスリーダーとして奮闘を続けたが、横浜FCが悲願とするJ１残留には導けなかった。

　昇格と降格を繰り返した３年間。そのキャリアは自身にとってどんな意味を持つのか。ぶしつけな質問にも、ンドカは真摯に応じてくれた。

「J２やJ１、いろんなチームがあって、普通の順位でキャリアを積む選手がいれば、優勝争いをする選手、残留のすり切れるような戦いをする選手もいる。自分はこの３年間で（残留争いを）２回やって、なんていうか...精神がすり減るような経験はしました」
 

　ピッチ上で間違いなくタフに戦い続けた。どんな状況でも前を向き、決して諦めなかった。噛みしめた悔しさ。ただ、そのぶん、強くなっているはずだし、選手としてタフになったのではないか。

「自分もここからベテランの域に達しますけど、残留争いとか、次、そういう局面になった時に、上の選手として、どういう振る舞いをしたらいいのかは考えさせられた。本当に日々の積み重ねだと思うし、そういう振る舞いができるような選手になりたい」

　来年２月に30歳を迎える男のさらなる成長が楽しみだ。

取材・文●広島由寛（サッカーダイジェストWeb編集部）

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