「この大会が世界のサッカーを変える」FIFA要職のヴェンゲルが“史上初”U-17W杯の成功を確信。戦略面のトレンドも指摘

2025年11月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

「サイドでプレーする選手は皆、非常に俊敏です」

ポルトガルの初優勝で幕を閉じたU-17W杯。(C)Getty Images

 カタールで開催されたU-17ワールドカップは、史上初めて48か国が参加するコンペティションだった。

 大会を視察したFIFA(国際サッカー連盟)の国際サッカー開発責任者を務めるアーセン・ヴェンゲル氏は、「世界中の若者がここに集まり、競い合う姿を見るのは、私たち全員にとってサッカーの楽園でした」とコメント。FIFAの公式サイトが伝えている。

「この大会が世界のサッカーを変えると確信しています。なぜこの大会を企画したのか?第一に、すべての連盟にユースの育成に尽力してもらいたいからです。しかし、現状ではそれが実現していません。

 この大会が、すべての連盟にユースシステムと教育の発展に向け、さらなる努力を促すと信じています。そしてもう一つの目的は、あらゆる世代に世界レベルでプレーする機会を与えることです」
 
 かつてアーセナルや日本のグランパスで指揮を執った名伯楽は、今大会で多くの国が採用した戦略にも言及する。

「サイドでプレーする選手は皆、非常に俊敏です。サイドに爆発的な選手がいないチームが成功するとは考えられません。特にトランジションでは、彼らは素早くサイドに展開し、ディフェンダーの背後をしっかりと狙うのです。これは、この大会で見られた世界的なトレンドです」

 なお、現地11月27日に行なわれた決勝戦では、ポルトガルがオーストリアを1-0で下し、初優勝を果たした。日本はそのポルトガルにグループステージで勝利し、B組を首位で通過したが、準々決勝でオーストリアに敗れ、4強進出は叶わなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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