なぜ森保ジャパンはガーナとボリビアに連勝できたのか。中村敬斗&堂安律が明かす“確かな自信と緊張感の正体”【日本代表】

2025年11月19日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

地に足の着いたパフォーマンスで

11月に連勝できた背景について語ってくれた中村と堂安。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 9月のアメリカ遠征はメキシコにスコアレスドロー、アメリカに0−2と未勝利に終わると、続くパラグアイ戦は2−2の引き分け。ワールドカップのアジア最終予選で圧倒的な強さを見せつけた日本が"急失速"したかに思われたが、10月14日、王国ブラジルとの一戦で3−2と逆転勝利を飾った。

 ブラジル戦の日本は前半、引き気味に守りながらも2失点。しかし、前線からアグレッシブなプレスを仕掛けた後半に主導権を握り、一挙3ゴールと逆転して劇的な白星を手にした。

 そうした流れで迎えた11月の連戦は、ガーナ戦、ボリビア戦とも相手にほとんど決定機を与えず、落ち着いたパフォーマンスで連勝。早い時間帯に先制し、その1点を拠り所にしつつ、上手く行かない時間帯も焦れずに戦い、相手の勢いが緩んだタイミングで追加点を奪うなど、地に足の着いたパフォーマンスで勝利を手繰り寄せた。

 そこで、ボリビア戦後の囲み取材で中村敬斗に尋ねてみた。「ブラジル戦の勝利がその後、チームにいい影響をもたらしていますか」と。彼の答はこうだった。
 
「間違いなくチームの自信になっています。ブラジルに勝ったことで、その後の試合での勝利が大事というのはみんなで言っていたので。そうした中で、ガーナ、ボリビアに連勝できたのは大きいです」

 ガーナ戦後、堂安律も次のようなことを言っていた。

「ブラジルとやる時は意識しなくても勝手にモチベーションが上がるけど、今日みたいな試合はちょっと緩んでしまう。特に代表活動の1試合目はコンディションもそこまで整っていないこともあって。そのあたりをチームメイトと話し合って、流れを止めないようにしようと。勝利を手にするために泥臭く戦おうと話していました」

 ブラジル戦の勝利が、日本代表に確かな自信と緊張感をもたらしているのは間違いない。来年に向け、この流れをどう積み上げていくのか注目される。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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