レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英は、先日からトッテナム移籍をめぐる報道が過熱している。ウィンガーの獲得を目指すロンドンのクラブが、6000万ユーロ（約107億円）の契約解除金を満額用意するとの報道が浮上したからだ。

　去就騒ぎがヒートアップしている理由の一因は、今季のソシエダの不振にあるだろう。ラ・リーガ開幕から８試合で１勝２分け５敗と低調なスタートを切ったソシエダは、12節を消化して14位だ。それだけに、久保がステップアップを目指して移籍してもおかしくないという見方がある。

　ピート・オルーク記者は、『Football Insider』で「（久保本人が）移籍に関心があるかもしれない。今季のソシエダはリーガでベストシーズンの類になく、普段よりも苦戦しているからだ」と話した。

「今季の彼らは普段ほど競争的でなく、選手自身もついにプレミアリーグ移籍実現に関心があるかもしれない」
 

　同記者は契約解除金が高額であることに触れつつ、「クボはトッププレーヤーだ」と続けた。

「両サイドでプレーできる。間違いなく、トッテナムの攻撃陣に何かをもたらすだろう。左でも右でもプレーでき、得点力があるのも確かだ。だから、１月にトッテナムが求める選手の条件を多く満たすだろう。ただ、あの金額で、どんな取引も"法外"になるかもしれない」

　ただ、久保自身は、18日のボリビア戦後に「冬の移籍はないですね、たぶん」とコメントした。

　仮にトッテナムが契約解除金を支払う用意があっても、選手の意思がなければ移籍は成立しない。よって、実現の可能性は高くないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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