「特定の誰かはいません」佐藤龍之介の答が示した“日本代表という理想郷”「感覚が合うというよりは…」

2025年11月17日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「すごくやりやすい」

ボリビア戦の前日練習に参加した佐藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 11月の代表活動で期待されている若手のひとりが、19歳の佐藤龍之介だ。ロンドなど全体練習を見ていても足もとの技術レベルは秀逸で、堂安律や久保建英と比べても遜色のない領域にあるように映る。

 ただ、現代表ではサブメンバーのひとりで、14日のガーナ戦でもベンチスタートだった。そんな佐藤にまず求められるのは"短い時間で結果を出すこと"だ。攻撃陣の選手層は厚く、コアメンバーに食い込むためにはゴールやアシストを決めたい。彼自身も序列を上げるうえでのポイントをこう話していた。

「ゴールが一番大事ですが、自分のプレーを出すところに僕はフォーカスしてやりたいです。得点は自分の特長を発揮できた時についてくるかなと。ゴールばかりに意識が行かないようにしたい」
 
 となると、佐藤の技量はもちろん、味方との連係も重要になる。そこで、ボリビア戦の前日練習(11月17日)の後、本人に「代表で感覚の合う選手はいますか」と尋ねると、以下の答が返ってきた。

「感覚が合うというよりは自分がやりたいプレーを全員が引き出してくれるというか。パスを出す時もいてほしい場所にいてくれますし、受ける際は欲しい足にパスが来ますし、すごくやりやすい。ですので、特定の誰かはいません」

 佐藤にとって、日本代表は自身のポテンシャルを最大限に引き出してくれる"理想郷"なのかもしれない。ボリビア戦でどんな爪痕を残すか、注目したい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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