ガーナMFの負傷にショックを受け…天を仰いだ田中碧に声を掛けた日本代表戦士の振る舞いは“腕章”に相応しかった

2025年11月15日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

完全に偶発的なアクシデントだった

担架で運ばれるフランシスを心配そうに見守る田中。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[国際親善試合]日本 2-0 ガーナ/11月14日/豊田スタジアム

 決して、責められるようなファウルではない。完全に偶発的なアクシデントだった。それでも責任を感じて天を仰いだ。

 52分、田中碧がシュート体勢に入る。それを阻止しようとして足を出してきたガーナのMFフランシス・アブを蹴ってしまう形となり、ファウルを取られた。

 ガーナの選手たちが急いで医療スタッフを呼ぶ姿から、倒れたフランシスが軽傷でないことが窺えた。

 田中は、治療を受ける相手MFが担架で運び出されるまで、傍らで心配そうに見守り、ショックを受けている様子だった。もしかしたらワールドカップを棒に振る可能性もある怪我をさせてしまった責任を感じていたのだろう。
 
 試合再開の前、そんな田中の肩を叩いて声を掛けたのが、ゲームキャプテンを務めた南野拓実だった。

 気にするな。碧のせいじゃない。そんな言葉だったか。寄り添う姿勢を見せたその振る舞いは、腕章を巻く選手に相応しかったと思う。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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