「今までは確実にスタメンではなかった」3人が躍動――28歳の言葉が森保Jの更なる向上を感じさせる「トミや洋輝、マチが見て刺激になる。もっと競争が必要」

2025年11月15日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「プレッシャーなんて、もう気にならないと思う」

3バックの一角で存在感を高めている渡辺。写真:梅月智史 (サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は11月14日、豊田スタジアムで行なわれた国際親善試合でガーナ代表と対戦。16分に南野拓実、60分に堂安律が得点し、2-0で快勝した。

 歴史的勝利を収めた先月のブラジル戦(3-2)に続き、3バックは右から渡辺剛(フェイエノールト)、谷口彰悟(シント=トロイデン)、鈴木淳之介(コペンハーゲン)が担当。息の合ったコンビネーションで、アントワーヌ・セメニョ(ボーンマス)らを擁するアフリカの難敵の攻撃を封じ込めた。

 ただ、もっともっとレベルを上げられる。試合後の渡辺の言葉が力強い。現在の3バックに関して問われた際、怪我で離脱中の冨安健洋、伊藤洋輝、町田浩樹の名を挙げ、こう語ったのだ。

「本来ならばもっとディフェンスの選手がいて、競争がある。今は怪我でいないってところで、今までは確実にスタメンではなかった自分や淳之介、彰悟さんがチャンスを掴んでいる。自信を持ってできているのは、クラブでしっかりやってきたことがあるから。

 今(日本代表に)来てないトミや洋輝、マチとかが見て刺激になるだろうし、(板倉)滉も言っていたけど、代表にはもっと競争が必要。自分たちの活躍が他の選手に刺激を与えて、そういう選手たちの活躍でまた自分が刺激を受ける流れが今の代表にはある」
 
 受け身になる部分があった以前と比べ、「自分のやりたいように周りの選手を動かしたりとか、(堂安)律に要求したりとか。律も要求してくれるし、合わせやすいところもあるので、自分のメンタリティが変わったことが大きい」と分析する渡辺にとって、ワールドカップはぐっと身近な存在となった。

「(現実的な目標として)見られなかったところから、試合に出るチャンスも増えてきて、自分自身もやれている自信があるなかで、選ばれるだけじゃなくて、その舞台でどうできるかを今から考えないといけない。

 プレッシャーなんて、もう気にならないと思う。どれだけできるかは楽しみだし、自分にとってはワールドカップは未知なので。メンタリティも身体もコンディションもそうだし、怪我してないこともそうだし、どうやって合わせていくか。もっと成長しないといけないし、どうワールドカップに向けてやるかは、昔に比べて現実的に考えるようになった」

 ベルギーリーグからオランダの強豪へのステップアップも経て、28歳の存在感は確実に増している。その言葉、考え方からしても非常に頼もしい存在だ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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