「自分が不在で大きく崩れるようなチーム作りはしていない」キャプテン遠藤航、自身が欠場したブラジル戦で歴史初勝利に何を感じたのか。佐野海舟の台頭に危機感は?「あまり気にしない」

2025年11月13日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「ワールドカップ優勝に必要な条件」

ガーナ戦に向けて調整する遠藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 日本代表は11月14日に、豊田スタジアムでガーナ代表と国際親善試合を戦う。

 その前日練習の後、キャプテンの遠藤航が囲み取材に応じた。

 このリバプールのMFが怪我で辞退となった10月シリーズで、森保ジャパンはパラグアイと2-2で引き分けた後、強豪ブラジルから歴史的初勝利を挙げた。

 前半終了時点で0-2のビハインドから、後半に3ゴールを奪って逆転したその一戦について、遠藤は「歴史的勝利ということで、チーム力を示せた。素晴らしい試合になったんじゃないかなと思います」とコメント。自身がいない中での金星について、率直な思いをこう述べた。

「別に自分が不在で大きく崩れるようなチーム作りはそもそもしていない。それは自分がキャプテンになってからもそう。自然体というか、あんまり自分が責任を感じすぎるじゃないけど、キャプテンとしてできることって意外と多くないみたいな話もしましたけど」

「自分が今まで示してきたものを、たぶんみんなが受け継いでいるというか、背中を見て、そうやってキャプテンマークを巻いた選手たちは、(ブラジル戦でゲームキャプテンを務めた)南野(拓実)選手だけじゃないですけど、今まで巻いてきた選手たちというのは示してくれていると思うので、そこは個人的には嬉しく思います」
 
 遠藤不在の2試合で、ボランチでは佐野海舟が一気に台頭。鎌田大地も好プレーをみせた。

「危機感を感じた部分もあったのでは?」と質問を受けた主将は、「別にあまり気にしないですね。チームとしての力がつければ、別にそれでいいと思ってるんで。自分のスタンスは変わってない」と強調した。

「与えられた役割で単純にチームに貢献すればいいと思ってるんで。誰が出ようが同じ戦いができるようなチームというのは強くなっていくと思うし、ワールドカップでの連戦の中で全員の力が必要ということを考えても、中盤を含めて、そうやってどのポジションでも、2チーム分ぐらい作れるだけの戦力がいるというのは、ワールドカップ優勝に必要な条件になっていくと思うので」

 過酷なワールドカップの連戦を考えると、主力であってもずっと出場し続けることはできないだろう。その意味でも、遠藤、守田英正、三笘薫、板倉滉らの中心選手がいないなかでのブラジル撃破は価値があった。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部

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