【浦和】MDPが500号突破! 92年の第1号は5千人の来場を見込み5千部印刷。売れたのは…

2016年08月16日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

92年のナビスコカップで“デビュー”。25年間、価格はずっと300円で据え置き! 今週末、川崎との頂上決戦での「502号」にも注目だ。

501号の表紙は高木だった。今週末、川崎戦との“頂上決戦”は、いったい誰が表紙を飾るのか?

 浦和レッズの公式マッチデイプログラム(MDP)が500号を突破した。8月6日の第2ステージ・湘南戦の「501号」では84ページの大特集が組まれ、92年9月5日の大宮サッカー場でのナビスコカップ第1戦・市原戦(現・千葉)で発売された第1号からすべての表紙を掲載し、サポーターとともに築いてきた歴史を振り返った。
 
 今週末8月20日の9節は、ホームの埼玉スタジアムで川崎との"頂上決戦"を迎えるだけに(19時開始)、「502号」にも注目が集まる。今回はこれまでの川崎との計32試合の全成績を網羅し"名勝負"をピックアップする特別企画や、武藤雄樹のインタビューが掲載予定だ。
 
 試合当日にはスタジアムのMDP販売ステーションをはじめ、レッドボルテージ、浦和PARCO1階「レッズゲート」で購入できる。また、レッドボルテージでは、バックナンバーも取り扱っている。
 
 501号のMDPによると、92年の第1号は来場5000人を見込んで5000部を印刷。しかし売れたのはわずか178部で、「その後3回のホームゲームでも大きく売れ行きが伸びることはなかった」そうだ。また、当初のMDPは「試合の節」、「試合日程」「順位表」「選手の出場リスト」など、プログラムに欠かせない情報が載っていなかったことを回想している。
 
 一方、表紙からいかに「オシャレ」で「格好いい」を追求するスタンスが、当時からこれまで貫かれてきたことも伝わってくる。現在は、クラブロゴと「MDP」という3文字、そこにカードの情報を記載し、できるだけ写真を引き立てるシンプルかつスタイリッシュな表紙に至っている。
 
 また、当初はB5変型判のカラー+2色の16ページだった。その後、B5版に変更されてページ数が増えて、現在は全ページカラーの48ページになっている。 

 なにより、価格は当時から変わらず税込み300円のままというところには、"ひとりでも多くの人に読んでほしい"という強いこだわりが感じられる。
 
 第1号から25シーズンにわたり編集に携わってきた清尾淳さん=(株)清風庵=は、MDPのなかで「大事なことはページ数ではなく、1000号までに何度も優勝を報じること」「浦和レッズとして大事なことのひとつは、シーズン終盤までファン・サポーターとホームタウンの人々にワクワク感をもたらせたか、ということ。優勝を争っているからこその頑張りもあれば、優勝を争っているからこその怒りもある。何より、優勝を争っている高揚感。それを残り4か月で味わおう」と呼びかけている。

 クラブとファン・サポーターとともに、MDPの歴史は紡がれていく――。
 
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