【五輪サッカー 今日は何の日】8月16日「最強アルゼンチン、連覇に向けて第二関門を突破――2008年北京大会」

2016年08月16日 サッカーダイジェストWeb編集部

急十分でコンディション良好のメッシが2ゴールに絡む活躍。

当時は、メッシがバルサで抜群の突破力を披露していた時期だが、この大会では、味方からのボールの引き出しの巧みさ、そして周囲のメッシの使い方の上手さが印象的だった。 (C) Getty Images

 3度目の決勝進出となったアテネ・オリンピックで初めて金メダルを獲得したアルゼンチンは、4年後の北京大会でも優勝候補に目され、チームは期待通りにグループステージで強さを発揮して首位突破を決めた。
 
 アルゼンチンは、バルセロナで数々のスペクタクルなプレーを披露し、「マラドーナ2世」と呼ばれていた"天才"メッシの他、アグエロ、ディ・マリアら逸材が揃い、ここにオーバーエイジのリケルメ、マスチェラーノが加わるという、非常に豪華な集団だった。
 
 8月16日、彼らは準々決勝に臨んだ。対戦相手のオランダには、バベルら後にA代表でも中核を担う選手に加え、オーバーエイジ枠でストライカーのマカーイも所属する優れたチームだった。ちなみにグループステージでは、日本に1-0で勝利を挙げている。
 
 試合は地力に勝るアルゼンチンが主導権を握り、14分、相手DFのクリアミスから抜け出したメッシがGKをかわしてグループステージ初戦のコートジボワール戦以来となるゴールを決め、先制点をもたらす。
 
 大会前には、招集を渋るバルセロナに対し、自ら出場を懇願して北京にやって来たメッシは、グループステージ最終戦(対セルビア)で休養を取ったことで、体力・気力ともに充実した状態で決勝トーナメントに臨んでいた。
 
 先制されたオランダだが、前半のうちに追い付く。36分、左サイドでのFKから、相手に当たったボールがゴール前に残っていたバッカルに渡り、難なくゴールを破った。
 
 その後、アルゼンチンは何度か得点機を得るも、メッシ、アグエロらはこれを活かすことができず、一方のオランダもドレンテが決定的な場面で決め切れず、延長戦に突入する。
 
 そして前半終了間際、メッシからディ・マリアに決定的なパスが通り、ようやくアルゼンチンに勝ち越し点がもたらされた。
 
 残り時間、アルゼンチンはオランダの反撃を許さず、リードを守り切った。グループステージに続く第二関門を突破した彼らは、ブラジルとの準決勝へ駒を進めた。
 
◎8月16日に行なわれた五輪サッカーの試合
◇2008年北京大会・男子
準々決勝
ブラジル 2(延長)0 カメルーン
得点:ソビス(101分)、マルセロ(105分)
ベルギー 3-イタリア
得点:ベ=デンべレ(23分・79分)、ミララス(45+2分) イ=ロッシ(18分・74分)
アルゼンチン 2(延長)1 オランダ
得点:ア=メッシ(14分)、ディ・マリア(105分) オ=バッカル(36分)
ナイジェリア 2-コートジボワール
得点:オデムウインギー(44分)、オビンナ(82分)

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