ライバル関係にあるパレスとブライトン、今季の鎌田と三笘のパフォーマンスはそれぞれのチーム状態を象徴している【現地発】

2025年11月11日 スティーブ・マッケンジー

怪我の三笘は欠場、鎌田は先発

三笘(左)と鎌田(右)の日本人対決は実現しなかった。(C)Getty Images

 11月9日、私はプレミアリーグ第11節クリスタル・パレス対ブライトンの試合を取材するため、前者の本拠地セルハースト・パークを訪れた。この2チームはライバル関係にあり、「M23ダービー」あるいは「A23ダービー」として知られている。

 パレスは、FAカップとコミュニティ・シールドを制し、今季のプレミアでも好調。UEFAカンファレンスリーグも戦っている。一方のブライトンは直近の過去2シーズン、そのパフォーマンスと移籍戦略の巧みさで人々の注目を集める存在だったが、今季は勢いを失っている。

 そしてご存知の通り、両チームには日本人選手が在籍している。彼らの今季のパフォーマンスは、それぞれの今のチーム状態を象徴している。ブライトンの三笘薫はここ数ヶ月、勢いを落としている一方、パレスの鎌田大地はますます力が増している。
 
 今回のゲームに、三笘は怪我のため欠場。鎌田は先発に名を連ねたが、怪我からの回復途上だった。

 その鎌田は前半、あまり目立たず、ボールに触れる機会はほとんどなかった。54分、ゴール前で彼のもとにボールこぼれ、決定機を迎えたが、ファーストタッチが上手くいかずシュートを外した。明らかなミスに見えたが、相手6人が守備に入っていたため、見た目以上に難しいチャンスだった。

 この日本人MFは72分にもドリブルで仕掛けて左足のシュートを放ったが、これも枠を捉えられず。結局、試合はスコアレスドローに終わった。

 今季が開幕してからの数か月間、「イーグルス」は飛翔し、「シーガルズ」は低空飛行を続けていた。しかしこの日は、ほぼ同じ高さで飛んでいた。

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー(Steve Mackenzie)/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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