3戦4発「流れは間違いなく来てる」。守備の貢献も高いベガルタ宮崎鴻が意気込む「もう2勝するしかない。最後まで全力で戦います」

2025年11月10日 小林健志

郷家に感謝「もう流し込むだけだった」

攻守の両局面で献身的に戦う宮崎。(C)Getty Images

[J2第36節]仙台 2-0 熊本/11月9日/ユアテックスタジアム仙台

 前節の今治戦で痛恨の敗戦を喫し、J1昇格のためには一つも負けられない厳しい状況にあった仙台。迎えた11月9日のJ2第36節・熊本戦は、前半こそ相手にボールを保持されたものの、焦れずに冷静な守備対応を見せ、0-0で試合を折り返した。

 後半に入り、仙台は攻撃のギアを上げると、69分、左サイドで相手のマークを剥がしドリブルで仕掛けたMF郷家友太のクロスから、FW宮崎鴻が右足でシュートを決めて先制に成功した。90分にはカウンター攻撃でFW小林心が追加点を奪い、2-0で仙台が完勝。J1昇格プレーオフ圏内の6位をキープした。

 先制点を見事にアシストした郷家は「一発で左足でクロスを上げようと思ったんですけど、ちょっと中にもう1個運んでみようかなと思っていたら、相手が1人出てきました。うまく最後、股を抜けて、それも狙い通りだったので、完璧なアシストができたんじゃないかなと思います」と喜んだ。

 そして、3試合連続ゴールとなった宮崎は「本当に友太がまず頑張ってくれて、最後に深いラインまで行ってくれて、自分はファーで待っていたんですけど、しっかり友太が見てくれていたので、もう流し込むだけだったので、友太に感謝しています」と語る。
 
 その宮崎は直近3試合で4ゴールと量産体制に入っている。「流れは間違いなく来てると思います」と手応えを語りつつ、「ただ、今日のゴールとかはみんなに取らせてもらったゴールなので、自分もみんなに還元したいですし、もっともっとチームのために走りたい」と、謙虚にチームのために働こうとする。

 そして「仙台に来てからヘディングだけでなく、足もとのゴールだったり、それも左右どちらも決められるようになってきたので、そこは仙台に来てから一番成長してる部分かなと思います」と、どんな形でもゴールを決められるストライカーに成長できている喜びを口にする。

 宮崎の貢献はゴールだけではない。この試合でも最前線から献身的な守備を見せており、「(無失点は)非常に良かった」と安堵する。

「リーグ戦を戦っていくなかで、かなり(ボールを)持たれる時間が長い試合というのは絶対あります。そういった時に、前の制限もそうですけど、チームをしっかりコンパクトに固めて、中に入ってきたボールに対して厳しく行って相手を外回しにさせる守備ができるようになってきたことはすごく良かったです」

 リーグ戦は残り2試合。宮崎は「もう2勝するしかないので、引き分けも許されないと思います。選手一人ひとりがしっかり責任持って最後まで全力で戦います」と気合を入れる。自身については「ゴールという形でみなさんの期待に応えたいです」と貪欲にゴールを狙う姿勢を見せ、J1昇格に向けて攻守でチームに貢献しようと強く意気込んだ。

取材・文●小林健志(フリーライター)

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