水戸戦では劇的な決勝弾&札幌戦ではアシスト
札幌戦で先発した杉山。攻撃に変化を加えた。(C)SOCCER DIGEST
[J2第35節]千葉 5-2 札幌/11月2日/フクダ電子アリーナ
千葉と札幌が11月2日に対戦したゲームは、終わってみれば5-2で千葉の完勝となった。
前節はアウェーで秋田と対戦し、スコアレスドローだった千葉にとって、J1復帰を目指すためには勝利が求められるホームでの札幌戦。この日、キレのあるドリブルで敵陣内に幾度も侵入し脅威となっていたのが右サイドハーフで先発し、73分までプレーした杉山直宏だ。
開始7分、先制点をアシストしたのも杉山だった。髙橋壱晟が前線から下りてきた石川大地にボールを預けると、石川の縦パスに反応した杉山がラインブレイク。利き足とは反対の右足でクロスを送るとカルリーニョス・ジュニオが飛び込みゴールネットを揺らした。
杉山は「キーパーに取られないイメージを持って蹴りました。カルリーニョスも見えていましたし、バッキー(椿直起)も入ってきていたので、枚数的にも大丈夫だと思いました。上手く表現できたことが結果につながり良かったです」と笑顔で振り返った。
杉山はここまでリーグ24試合に出場し、2得点をマーク。途中出場した前々節の首位の水戸との重要な一戦(〇1-0)では試合終了間際の90+6分に、これも右足で劇的なファインゴールを叩き込み、チームに貴重な勝点3をもたらすなど、苦しい場面で起用される攻撃の切り札役としても期待されている。
プロになってからの主戦場は右サイド。武器はサイドからの仕掛けと左足で、何よりカットインからのシュートには定評がある。元々、攻撃面のクオリティが高く、日々のトレーニングに打ち込み守備も疎かにせず粘り強く戦える選手だ。
「1対1をマイボールにできるかどうかは試合を左右する部分だと思いますし、そこの意識は高くなりました。その部分をみんなで高め合っている日常の成果だと思っています」
シーズン序盤にはメンバーにさえ入れないこともあった。また椿やイサカ・ゼインが先発に名を連ねることで途中出場やベンチを温める日もあるが、プロサッカー選手として"試合に出てなんぼ"という意思は心の内に秘めているはずである。
千葉と札幌が11月2日に対戦したゲームは、終わってみれば5-2で千葉の完勝となった。
前節はアウェーで秋田と対戦し、スコアレスドローだった千葉にとって、J1復帰を目指すためには勝利が求められるホームでの札幌戦。この日、キレのあるドリブルで敵陣内に幾度も侵入し脅威となっていたのが右サイドハーフで先発し、73分までプレーした杉山直宏だ。
開始7分、先制点をアシストしたのも杉山だった。髙橋壱晟が前線から下りてきた石川大地にボールを預けると、石川の縦パスに反応した杉山がラインブレイク。利き足とは反対の右足でクロスを送るとカルリーニョス・ジュニオが飛び込みゴールネットを揺らした。
杉山は「キーパーに取られないイメージを持って蹴りました。カルリーニョスも見えていましたし、バッキー(椿直起)も入ってきていたので、枚数的にも大丈夫だと思いました。上手く表現できたことが結果につながり良かったです」と笑顔で振り返った。
杉山はここまでリーグ24試合に出場し、2得点をマーク。途中出場した前々節の首位の水戸との重要な一戦(〇1-0)では試合終了間際の90+6分に、これも右足で劇的なファインゴールを叩き込み、チームに貴重な勝点3をもたらすなど、苦しい場面で起用される攻撃の切り札役としても期待されている。
プロになってからの主戦場は右サイド。武器はサイドからの仕掛けと左足で、何よりカットインからのシュートには定評がある。元々、攻撃面のクオリティが高く、日々のトレーニングに打ち込み守備も疎かにせず粘り強く戦える選手だ。
「1対1をマイボールにできるかどうかは試合を左右する部分だと思いますし、そこの意識は高くなりました。その部分をみんなで高め合っている日常の成果だと思っています」
シーズン序盤にはメンバーにさえ入れないこともあった。また椿やイサカ・ゼインが先発に名を連ねることで途中出場やベンチを温める日もあるが、プロサッカー選手として"試合に出てなんぼ"という意思は心の内に秘めているはずである。
そのなか、札幌戦ではイサカが出場停止により不在。杉山は「自分に何が足りないかと考えていたなかで、回ってきたチャンスを絶対に活かしてやろうという気持ちでした」と強い気持ちを示しピッチに立った。
「出られない時期は絶対にあるし、今までもありました。そこで何ができるかをずっと考えて、調子が良い時は、みんなやれると思うんですけど、上手くいかない時にやり続けること、今までの自分のサッカー人生の中でやり続けることがポイントになりました」
チームの戦術と自分の強みをマッチさせ、自分にしかできないことを追求する。
「サイドで速く攻め切ることもですが、タメを作って、もう一度攻める部分や自分が中に入って、サイドバックの(髙橋)壱晟に高い位置を取らせたり、オーバーラップを待つなどチームメイトとのコンビネーションは得意」と中継役になることも考えつつ、常に「左利きが右サイドにいる意味を考えながらプレーしています」と続けた。
この日、1万6703人の観客が詰めかけ、スタジアムは黄色に染まった。ホーム側スタンドには「このエンブレムこの仲間と共にJ1へ」と書かれた横断幕が掲げられていた。
杉山は「昇格したいのは選手だけではありません。サポーターから改めて形として受け取れたのは、すごく力にもなりますし、いつもより声援が大きく感じたのは自分だけではなかったと思います。このスタジアムと一丸になって戦えていたと思います」と共闘が実を結んだことに喜びを感じていた。
チームに"良い影響を与えてなんぼ"それが現在の杉山の理想する姿かもしれない。
J2も佳境を迎え、残り3試合。首位・水戸とは勝点5差、2位・長崎とは勝点1差で3位の千葉において杉山は「自分たちは勝つしかない。内容も大事ですが結果にこだわって、この勢いを次の試合に出したいです」と意気込む。
背番号18が放つ輝きが、水戸と長崎の背中を追う千葉に、確かなパワーを与えている。
取材・文●石田達也(フリーライター)
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「出られない時期は絶対にあるし、今までもありました。そこで何ができるかをずっと考えて、調子が良い時は、みんなやれると思うんですけど、上手くいかない時にやり続けること、今までの自分のサッカー人生の中でやり続けることがポイントになりました」
チームの戦術と自分の強みをマッチさせ、自分にしかできないことを追求する。
「サイドで速く攻め切ることもですが、タメを作って、もう一度攻める部分や自分が中に入って、サイドバックの(髙橋)壱晟に高い位置を取らせたり、オーバーラップを待つなどチームメイトとのコンビネーションは得意」と中継役になることも考えつつ、常に「左利きが右サイドにいる意味を考えながらプレーしています」と続けた。
この日、1万6703人の観客が詰めかけ、スタジアムは黄色に染まった。ホーム側スタンドには「このエンブレムこの仲間と共にJ1へ」と書かれた横断幕が掲げられていた。
杉山は「昇格したいのは選手だけではありません。サポーターから改めて形として受け取れたのは、すごく力にもなりますし、いつもより声援が大きく感じたのは自分だけではなかったと思います。このスタジアムと一丸になって戦えていたと思います」と共闘が実を結んだことに喜びを感じていた。
チームに"良い影響を与えてなんぼ"それが現在の杉山の理想する姿かもしれない。
J2も佳境を迎え、残り3試合。首位・水戸とは勝点5差、2位・長崎とは勝点1差で3位の千葉において杉山は「自分たちは勝つしかない。内容も大事ですが結果にこだわって、この勢いを次の試合に出したいです」と意気込む。
背番号18が放つ輝きが、水戸と長崎の背中を追う千葉に、確かなパワーを与えている。
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