「彼1人で戦っちゃっている場面が多い」“全試合スタメン”の日本代表ボランチが担うあまりに多すぎるタスク。同僚の日本人MFが本音【現地発】

2025年11月05日 中野吉之伴

「今の自分たちを象徴している」

休むことなく試合に出続けている佐野。(C)Getty Images

 日本代表MF佐野海舟と川﨑颯太が所属するマインツはブンデスリーガ9節で、日本代表DF菅原由勢、ミオ・バックハウス(日本名:長田澪)がプレーするブレーメンをホームに迎えた。

 3月以来ホームでの勝ちがないマインツは序盤からハイプレスでブレーメンのビルドアップを抑え込み、優勢的に試合を進める。36分にシルバン・ビドマーが待望の先制ゴールをマークすると、その後も相手に大きなチャンスを与えずにいたが、86分にイエンス・ステーイに強烈なボレーシュート叩き込まれ、結局1-1の引き分けに終わっている。

 この日もフル出場した佐野は、「前半は良い形でできたかなとは思います」と前置きしたうえで、後半について次のように話している。

「一番集中しないといけないタイミングでああいう風に失点してしまうというのは、今の自分たちを象徴している。ああいうところで我慢強くできないとやっぱり上の順位には行けないかなと思います」

 今季はリーグ戦、カップ戦、欧州カンファレンスリーグに加え、日本代表の活動と過密日程でプレーし続けている。驚異的な運動量を誇るボランチは、「コンディションは問題ないです」と度々口にしているが、さすがに疲れが出てきているように感じられる。
 
 この試合では、競り合いに負けて相手に突破を許すシーンがあったり、シンプルなパスが大きくずれてサイドラインを割ることもあった。いい時であれば、ボールを取り切る、ボールを運びきるという場面で、出足が少し遅れたり、待つシーンが見受けられた。

「今は連戦でメンバーもあんまり変わっていない中で、やっぱ厳しいところはあると思う。中でやっている選手たちがもうちょっと時間の使い方だったり、できることはあるのかなと思います」

 多少疲れで動きが悪くても、チーム内でベストの一人なのは間違いなく、ボール奪取、カバーリング、行動範囲、切り替えのパスとドリブルでやはり欠かせない存在であることを示している。

 だがそれは、全試合スタメンの佐野がチーム内で担っているタスクがあまりに多すぎることの表れでもある。

 同僚の川﨑が「彼1人で戦っちゃっている場面が多い」と指摘していたことがあるが、うまく負担をチーム内で分散できるようにしていかないと、シーズン終盤まで持たない恐れが出てくるかもしれない。コンディションは何よりのベースだ。

取材・文●中野吉之伴

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